アスレチックス・藤浪、新球に手応え!昨季メジャー最長本塁打のクロンを「スイーパー」で連続三振

[ 2023年3月14日 09:46 ]

降板後、スイーパーへの手応えを口にするアスレチックス・藤浪
Photo By スポニチ

 アスレチックスの藤浪晋太郎投手(28)は13日(日本時間14日)、アリゾナ州スコッツデールでロッキーズ戦に登板。オープン戦3試合目の先発で3回0/3を投げ、4安打4失点。球数は70で3四球、7奪三振だった。米国では自身最速となる99マイル(約159キロ)も記録した。試合は8-7でアスレチックスが勝利し、藤浪には2勝目がついた。

 立ち上がりは打者3人に15球を投げストライクは6球。制球に苦しみ2安打、1四球で無死満塁のピンチを招いた。1死後、メジャー通算203本塁打のムスタカスに90マイル(約145キロ)のスプリットを右翼線へ走者一掃の適時二塁打を許し、3点を失った。

 しかし、その後は修正をはかりスライダー、シンカーを効果的に織り交ぜ立ち直った。投球を支えたのはスライダーで7三振の内訳はスライダー4、直球、スプリット、カットがそれぞれ1。カウントボールも含め、最もスライダーが最もストライクが多く収穫の多いマウンドとなった。

 藤浪は昨季からメジャーで主流となっている『スイーパー』(横曲がりで大きな弧を描きながら噴き上がるスライダー系の球種)の精度に手応えを感じ、昨季メジャー最長の504フィート(約154メートル)の本塁打を放ったクロンをそのスイーパーで2打席連続空振り三振に仕留めた。藤浪の主な一問一答は以下の通り。

 ――初回、ムスタカスの3球目に99マイルが出た。

 「球速はあまり気にしてなかったですけど、出るに越したことないので。もう少しコマンドというか、いいところに投げ切れたらより良かったかなと思います」

 ――2回からは修正もできた。

 「どうしても力んだり、良くない時は三塁側に(上体が)倒れていきがちと言いますか、じゃっかんクロスステップするところが出る時が良くない。それが1イニング目にちょっと、1イニング目の途中では気づけなかったんですけど、2イニング目はからその辺が修正できたので、もうちょっと自分の中で使い方があるんですけど、それがはまって修正できて良かったです」

 ――1番の収穫は。

 「スイーパーは良かったですね。日本ではあまり投げてない球だったんですけど、スイーパーは何球か、三振取った球とか。良かったかなと思いますね。いいやつがあったんで、これは使えるなと思って。それは収穫でした」

 ――ダルビッシュも大谷も使う。

 「スイーパーは有効ですね。やっぱりバットが下に入る選手が多いので、横に噴き上がるスライダーは有効になってくるなと思います」

 ――曲がりが大きい。

 「結構曲がってると思います。こっちのボールは握りを変えるだけで、特に投げ方を変えてるというわけではないので、日本にいる時代から、ボールが違うのと握り方を変えたぐらいです」

続きを表示

この記事のフォト

2023年3月14日のニュース