近藤は2番、捕手は併用!侍流でV奪回狙うソフトB・藤本監督「あの活躍を見たら」

[ 2023年3月14日 05:01 ]

侍ジャパン・近藤
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 “侍ジャパン流”でV奪回――。ソフトバンクの藤本博史監督(59)が近藤健介外野手(29)の2番での起用と、甲斐拓也捕手(30)ら捕手陣の併用プランを明かした。いずれもWBC日本代表の栗山英樹監督(61)が1次ラウンド東京プールで4連勝を収めた起用法。攻撃的な打線での得点力アップ、捕手併用による配球の変化でのかく乱の効果を期待した。

 日本中を熱狂に包んでいるWBC日本代表の戦いの中に3年ぶりのV奪回を果たすヒントがあった。1次ラウンド東京プールの4試合で38得点と打線が機能した侍ジャパン。重要な役割を果たしているのが近藤だ。2番で起用されて15打数7安打、打率・467をマーク。藤本監督は「近藤はWBCで2番を打っているけど、あの活躍を見たら2番を打たせたい」と話した。

 近藤は打つだけでなく5四球も選び、出塁率・600を記録。3番・大谷の前でチャンスメーカーになっている。藤本監督はレギュラーシーズンでも同様の働きを期待。理想としているのは2番・近藤、3番・柳田の並びだ。「柳田は4番よりやっぱり3番(で使いたい)」。攻撃的なオーダーで得点力アップを図る。

 守備面では捕手併用プランがある。侍ジャパンの栗山監督は甲斐と中村を2試合ずつ先発で起用するなど使い分けている。藤本監督も正捕手候補の筆頭である甲斐、新加入の嶺井、谷川原、渡辺陸らを併用する案を温めている。使い分けのメリットは配球パターンの変化。「投手は予告先発だけど、捕手は予告先発ではない。相手は甲斐のリードを研究しておけばいい。(昨季優勝した)オリックスは捕手3人(伏見、若月、頓宮)で回していたけど、それもいい方法かなと。甲斐がメインになってくると思うけど、そこにうまく何人かはめられる形になれば」と説明した。

 WBCで盛り上がる中、開幕まで3週間を切った。指揮官は至上命令のペナント奪回へ向け、熱狂の裏で策を思い巡らせている。

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2023年3月14日のニュース