シティライト岡山の最速150キロ右腕・稲葉虎大、勝負の2年目へ意気込み

[ 2023年3月14日 04:00 ]

2年目に懸ける意気込みを語ったシティライト岡山の稲葉虎大投手(提供写真)
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 社会人野球・シティライト岡山の稲葉虎大投手(23)が入社2年目に懸ける意気込みを示した。

 「大学で再び投手を始めてから、ずっとプロになりたいと思ってやってきた。チーム内で競い合っていますが、どの記録をとっても自分が1位になりたい」

 岡山・関西高時代は主に内野手。2年秋の新チーム時に投手に転向したが、3年春の練習試合でメッタ打ちされて野手に戻った。東海学園大進学後に一念発起して投手に再挑戦。入学時の最速140キロから努力を重ね、3年秋に150キロを計測してスカウト陣にも注目されるようになった。入社1年目の昨季は先発は少なく、先輩の児山祐斗や金津知泰らとの競争を勝ち抜いて主戦の座をつかむつもりだ。

 「ボールの強さは出てきた。JABA大会で戦えるように精度を上げていきたい」

 チームは10日から高知県内で春季キャンプ中。通常よりも多い球数の投げ込みや、バッターを想定した投球練習で実戦登板のプランを練っている。約2週間前、試しに投げてみて手応えのよかったチェンジアップも習得を目指す。練習後には侍ジャパンの戦いぶりをテレビ観戦。特に12日は、昔から大好きだったエンゼルス・大谷翔平の特大本塁打や、投球スタイルを参考にしているオリックス・山本由伸の快投に刺激を受けた。

 チームは都市対抗と日本選手権の2大大会に、ともに初出場した2019年から3年間、遠ざかっている。昨年はある野球雑誌に自らの名前を稲「場」虎大と間違って掲載され「けっこうショックでしたね」と苦笑いで振り返る。チームをドーム大会に導く活躍で、シティライト岡山と稲葉虎大の名前を広めてみせる。

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2023年3月14日のニュース