阪神・前川 ドラ1・森下には負けない!激化必至の右翼定位置争い「簡単にやられたらダメ。勝負したい」

[ 2022年12月11日 05:15 ]

豪快な打撃を披露する前川。見ていた女子ソフトボール部員もびっくり!(撮影・岸 良祐) 
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 阪神・前川右京外野手(19)が10日、三重県員弁郡の東員第二中で日本プロ野球選手会の野球振興事業「マクドナルド野球・ソフトボール体験会サポートプロジェクト」に参加し、ドラフト1位で加入する森下翔太外野手(22=中大)との右翼争いへ早くも闘志を燃やした。

 「負けられない。そんなに簡単にやられたらダメ。負けたくない気持ちが強い。打撃では絶対に負けないし、負けられない気持ちでやらないといけない」

 何度も口にした「負けられない」の言葉。左右の違いはあっても同じ外野手で高校1年から名門校で主軸を担った経歴も同じ。「有名だったので前から知っている。自信を持ってくると思うので勝負したい」。年齢は3学年下でも、プロを1年先に経験した者として対抗心を強くした。

 「高卒2年目は若いと言われるけど、打ったら使ってもらえると思う。求められているのは“打”だと思う。その軸だけはぶれずにやっていきたい」

 くしくも朝にラジオ出演した岡田監督は近日中に獲得発表される見込みの新外国人シェルドン・ノイジーとホアン・ミエセスの起用法について「2人はたぶん(同時には)使わない。今考えているのはレフト。ノイジーはメインで獲った」と構想の一端を明かした。中堅=近本に加え、左翼=ノイジーの方針が明確になり、残る右翼1枠に若手外野陣がひしめくことになる。

 今季一定の成績を残した島田、16年新人王で岡田監督が潜在能力を評価する高山、今秋に打力で評価を上げた板山、貴重な右の大砲候補と目される井上らもいる中、「ドラフト1位」の肩書を持つ森下を意識するのは当然かもしれない。既に来春キャンプの初1軍が内定。「負けないつもりで、この(オフの)2カ月もやっていきたい」と再び繰り返した。(石崎 祥平)

 【故郷で野球教室、豪快スイング披露】前川はプロでは初めての「野球教室」として故郷を訪れ、小学生女子ソフトボールチーム「東員SBS」の選手と体験メンバー計26人と交流した。「教えにきたけど、改めて野球をする楽しさを教えてもらった。小さい頃はボールに触ることが好きでやっていた。その気持ちを忘れずにやっていきたい」。西勇や湯浅も同じ三重県出身で、「打者として憧れられる存在になりたい」と飛躍を期した。

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2022年12月11日のニュース