杉谷拳士氏「涙をこらえた」特別な「壁越しの関係」 いじりアナウンスは「野球人生の中で大きな財産」

[ 2022年12月11日 19:01 ]

杉谷拳士氏
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 今季限りで日本ハムで現役を引退した杉谷拳士氏(31)が11日放送の日本テレビ系「サンデーPUSHスポーツ ▽プロ野球珍プレーSP!」(後4・55)に出演。プロ野球ファンには“試合前の風物詩”と知られる球場アナウンスからの「杉谷イジリ」。番組内でベルーナドームのアナウンス担当の鈴木あずささんに引退後初めて会いに行き、感謝の思いを伝えた。

 「杉谷選手が今シーズン時折見せる鋭い打球が…」「杉谷選手が放つそれなりの打球に…」など、西武の本拠地ベルーナドームでの試合前練習中に響き渡る愛ある“いじりアナウンス”。杉谷は「打ち合わせ一切なしの壁越しの関係」と説明。鈴木さんは杉谷の現役最後の試合となる11月5日に東京ドームで行われた侍ジャパンと日本ハムとの強化試合にもサプライズ来場。杉谷は「来てもらえると思っていないんで。涙をこらえてバッティング練習した」と振り返った。

 「東京ドームにお集まりの皆さま、そして、この数日ざわめくハートを持て余している全国の杉谷拳士ファンの皆さま。大変長らくお待たせしました。その人気は今や侍ジャパン超え、球界大注目の皆さまの杉谷拳士選手がただ今、最高に前向きにバッティング練習を行っております。皆様、今日は最後のチャンスです。よろしければご注目ください」(鈴木さんの杉谷イジリ最後のアナウンス)

 番組ゲストのスピードワゴン小沢から「最終戦の後、話したりなんかは…」と聞かれた杉谷は「まだ話できていなくて。いつしか本当に直接会ってお礼はしたいとずっと思っていたんで」と語った。

 そして番組では、今月に入って杉谷がベルーナドームに鈴木さんに会いに訪れた場面が映し出された。杉谷は鈴木さんに「鈴木さん、こんにちは。いつもはネット越しだったので凄く緊張しています」とあいさつ。東京ドームでのラストゲームに来場してくれたことへの感謝を伝えた。鈴木さんも「涙をこらえながら」アナウンスをしたと話し、「時折」「それなり」など独特のフレーズは「前日の夜に考えている時があって、そういう時に考えると何も浮かばないんですよ。何かお風呂に入っている時とか、電車に乗っている時とか、急にひとフレーズ降りてきて。あとは練習前に一言(私に)言ってくれて…ああいうのも踏まえて。まあ、それを採用するかは別だったんですけど」とここでも“いじり”を加えながら明かした。

 最後に杉谷は「本当に、鈴木さんと出会えたことも、僕の野球人生の中で大きな財産になったので…本当にたくさんの思い出、素敵な時間をありがとうございました」と深々と頭を下げ感謝の思いを伝えた。

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