ソフトB・和田「絶対勝ちたい」特別な日に5回無失点好投、NPB通算150勝王手

[ 2022年9月16日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク7-3楽天 ( 2022年9月15日    楽天生命 )

<楽・ソ>ヒーローインタビューを終え、故・川村さんのユニホームを掲げる和田(撮影・篠原岳夫)
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 この日は、ソフトバンクのコンディショニング担当だった川村隆史さんが2年前に「くも膜下出血」で55歳の若さで死去した命日。先発の和田は5回4安打無失点で、今季6勝目を天国にささげた。

 「投球自体はそんなに良くなかったけど、今日は絶対勝ちたいという気持ちで。川村さんが助けてくれたんじゃないかな、という投球。きっと笑って“ナイスピッチング”と言ってくれていると思います。命日に勝つことができて、いい報告ができると思う」

 空から見守られていた。初回、先頭の山崎に三塁打を浴び、2番の鈴木大は投ゴロ。飛び出した山崎を見て左腕は三塁に送球した。タイミングはアウトだったが、周東がタッチの際に落球。しかし、ボールがこぼれたことに気づかなかった山崎はアウトと思い込んでベースから離れたところで大の字なって天を仰いでいた。ボールを拾った周東がタッチして、幸運なアウトになった。

 初回をしのぐと2回以降も粘った。丁寧にコースを突いて、毎回走者を背負いながら得点は許さない。5回1死二塁では鈴木大を140キロ直球で三邪飛、浅村をカーブで左飛に抑え、役割を終えた。

 「昨年は勝てなかったけど、命日に勝ててよかった」と和田。これで41歳左腕が積み上げたNPB通算白星は149に。今季の目標として掲げた150勝に王手をかけた。

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2022年9月16日のニュース