ヤクルト・村上、ゲームでも“神キャラ”「パワプロ」最新データで最強打者の証「威圧感」取得

シャドーピッチングする村上（右）と伊藤コーチ（撮影・島崎　忠彦）
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　村神様はゲームの世界でも「神キャラ」だ！！日本選手最多の55本塁打をマークしているヤクルト・村上宗隆内野手（22）が、KONAMIの人気野球ゲーム「パワプロ」の最新作で神がかった能力値が設定されることが15日、分かった。今月末に更新されるデータを本紙が独占入手。「威圧感」と「マルチ弾」が新たに加わった球界最強キャラが誕生する。16日からの好相性の中日戦では日本選手最多となる56号アーチに期待がかかる。

　眼光鋭い村上の微動だにしない打撃フォームは「威圧感」がたっぷり。今季12度の「マルチ弾」は日本新記録だ。この2つの要素が新たに加わり、ゲームの世界でも比類なき神キャラが誕生。KONAMIの担当者は「今のNPBで、村上選手以上に投手が恐怖を感じる打者はいないだろうという点で『威圧感』をつけました。『マルチ弾』も回数が多い。間違いなくシリーズ史上トップクラスの選手」と断言した。

　4月に発売され、今月末に最新のアップデートが行われるSwitch/PS4向けの新作「eBASEBALLパワフルプロ野球2022」は今年7月末までの成績を基にした選手を操作でき、その時点で村上は打率・316、37本塁打、95打点だった。相手投手の球速や制球力を下げるなどの効果があり、「最強特殊能力」とあがめるファンもいる「威圧感」は97年に導入。発売から28年の長いシリーズでも「数人の選手しか持っていない」（担当者）という。過去には50本塁打以上の松井秀喜、ローズ、カブレラ、バレンティン、さらに3冠王・松中信彦らがいた。最強打者の証が村上にも備わる。

　新たに導入された「マルチ弾」との2つの能力を併せ持つ選手は初めて。さらに基礎能力の「パワー」は82→90に。これは西武・山川穂高に並ぶ現役最高値の「Sランク」で、担当者は「選ばれた選手しか到達できない領域」と強調。「ミート」も50→60となり、強力な特殊能力を所持していることから高打率に匹敵するミート力になっているという。元々「満塁男」「決勝打」などの能力も備わっており、打者として隙のない“3冠王仕様”といえる。

　村神様ならではの「神キャラ」。次回のデータ更新では8月以降の成績も加味されるが「当然、パワーの上昇は検討する。傑出度も加味しながら慎重に検討します」（担当者）。日本選手の55本塁打は64年の王貞治以来58年ぶりで、村上は連日、列島を沸かせている。王もOBキャラとしてゲームの中に登場しており、担当者は「王選手と同じチームで戦ったりもできます。ぜひ自分の手で“村神様”をプレーしてみてください」とアピールした。

　▽パワフルプロ野球　94年に「実況パワフルプロ野球」としてスーパーファミコン用ソフトの第1作を発売。家庭用ゲーム機における野球ゲームの代表作の一つとして長年愛されてきたが、20年から「eBASEBALLパワフルプロ野球」にタイトルを変更。eスポーツとしての側面が強くなった。14年からは選手育成の「サクセスモード」が中心のスマートフォンアプリ版も配信する。「パワプロ2022」の購入者は、無料で最新の選手データをアップデートできる。