U18、スーパーR初戦先発は守護神・山田 「自分がチームを助けたい」日本の切り札が決勝への道開く

[ 2022年9月16日 04:00 ]

安田(手前)にサングラスをかける山田
Photo By 代表撮影

 15日(日本時間16日)に1次ラウンドA組2位の韓国とスーパーラウンド初戦を戦う同B組2位の高校日本代表は14日(同15日)、宿舎で自主練習やミーティングなどで備えた。馬淵史郎監督は抑えの山田陽翔(はると)投手(3年=近江)の先発起用を明言。日本のエースが満を持して、今大会初の先発マウンドに上がる。

 決勝進出を確実にするため“奥の手”を繰り出す。当初は守護神として起用される方針だった山田は馬淵監督から韓国戦の先発を告げられ「ロングイニングを投げられるように。今まで投げていなかった分、自分がチームを助けたい」と誓う。

 1次ラウンド5試合中、唯一抑えで7回に登板した11日(同12日)のパナマ戦は1回2失点で追いつかれた。サヨナラ勝ちで勝利投手になったが納得はしていない。スーパーラウンド3連勝へ向け日本のエースが立ち上がる。2日後の米国戦の先発も見据えた起用で、中1日で投げるためには104球以内に抑えなくてはならないが「余計なところに目をやると足をすくわれる結果になる」と一戦必勝の意識で投げる。

 指揮官も「ここからが本当の勝負」と甲子園通算11勝右腕に迷いなく命運を託した。「日本の高校生の代表ということを忘れず、正々堂々と戦っていきたいです」と山田。これまでも国際大会の正念場で対戦することが多い宿敵をねじ伏せて、世界一への扉を開く。(北野 将市)

 ▽スーパーラウンド 1次ラウンドのA、B組の上位各3チームが進出し、別組だった3チームと対戦する。各組勝ち上がった3チーム間の対戦成績が持ち越されるため、メキシコに勝ち、台湾に敗れている日本は1勝1敗の3位からスタート。2位以内に入れば18日(日本時間19日)の決勝に、3位か4位なら同日の3位決定戦に進む。

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2022年9月16日のニュース