オリックス・能見「僕しか監督、コーチの思いは分からない」兼任コーチとして二足のわらじ生活を振り返る

[ 2022年9月16日 14:29 ]

<オリックス・能見 引退会見> 引退会見をを終え、(後列左から)宮城、山岡、山本と記念撮影する能見 
Photo By 代表撮影

 オリックスの能見篤史投手(43)が16日、京セラドームで会見を開き、現役引退を発表した。

 オリックスでは投手コーチを兼任。選手と指導者の二刀流に挑戦も「難しさはなくて、正直、本当にいいとこ取りで、他のコーチの方がいろんなサポートをしてくれているので、逆に僕が一番、楽な環境というか、選手を兼ねているので気を使っていただいた」と周囲の配慮に感謝した。

 そして「一番は兼任コーチなので、正直僕しか監督、コーチの思いは分からない。なので、そこの意味を汲んで、選手には遠回しというか、そういうふうには伝えるようにはしていました」と二足のわらじを履いているからこそできることを心がけていたと振り返った。

 会見の最後には山本、宮城、山岡から花束を贈られ記念撮影。昨季、沢村賞を獲得したエース・山本については「由伸は思ってる次元が違うので、あのクラスのピッチャーの気持ちが分からない。本人は芯がしっかりしている。何よりも人の話をちゃんと聞き入れる姿勢、これはすごいことだなと思ってて、あの子はしっかり自分のやるべきことを分かっている。心配はしていない」と今後のより一層の活躍に太鼓判を押した。

 新人王を獲得した昨年に続いて今年も2桁勝利を達成した宮城には「まだ20歳ぐらいですので、まだまだ伸びしろもあるし、いろいろな壁にぶち当たるところも必ず出てくるので、そういう時に自分を見失わないようにしてもらえたら、どんどん成長していくと思う」とエール。試合前、欠かさずキャッチボールを行う山岡にも「ずっとキャッチボールの相手をさせてもらってるので、本人がどう思っているのかは分からないが、今までやってきてるので、どんどん成長してくれると思うので大丈夫だと思います」と信頼を寄せた。

 そして、成長著しい後輩達に「まだまだ現役生活も続きますし、苦しい時も必ず出てくるので、そこからが大事だと思うので、そこでどうするかが各選手、一番大事な部分だと思うので、悔いなくというか、後悔はしないようにしてほしいなとは思います」と惜別のメッセージを送った。

 多くの選手に慕われ、球団側からは来季のコーチ契約を要請されている。ただ、今後については「まだ(引退を発表して)すぐなので、本当にこれから。僕だけじゃなく家族とも相談しないと」と話すにとどめた。




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2022年9月16日のニュース