広島・大瀬良、逆転CSへ16日DeNA戦先発 昨季から好相性8連勝中「いいものを続けていけるように」

[ 2022年9月16日 04:45 ]

広島・大瀬良
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 広島・大瀬良大地投手(31)が、逆転でのクライマックスシリーズ(CS)進出に向けて必勝を期した。16日DeNA戦(横浜)の先発登板に備え、15日はマツダスタジアムでの投手練習に参加して最終調整を済ませた。DeNA戦は、昨季から登板11試合で無傷の8連勝中と好相性を誇る。リーグ3位・阪神とは2ゲーム差。今季残り8試合で奇跡を起こすべく、チームを勢いづける好投を誓った。 

 奇跡を起こすためなら、対戦相手の巡り合わせも何でも力に変える。「負けられない試合ばかり。普段は(相性を)あまり気にしないけど、勝たないといけない試合が続く中で、そういう数字が残っているのはいいこと」。大瀬良は、DeNA戦の相性を頭に入れて、絶対に落とせない敵地での一戦に向かう。

 DeNA戦は、昨季4月2日の登板から11試合で8連勝中と負けを知らない。今季は登板5試合で4勝、防御率1・42と、いずれもチーム別トップの成績を残している。9月2日の前回対戦では、7回無失点。中20日で1軍に復帰した一戦でも好相性は健在だった。

 「あれだけすごい打線なので、正直そこまで抑えている感覚はない。正直、毎回怖いし、数字ほど気持ちよく投げているわけではない。いろいろなことを警戒して勝負していく中で、いいものを続けていけるようにしたい」

 前回登板の9日ヤクルト戦は5回2/3、7失点と踏ん張れなかった。許した3被弾のうち2本は、スライダーを捉えられたもの。「スライダーの精度を見直した。直球の感じとかは悪くなかった。あとは試合の中で、結果を出すためにいい球を投げられればいい」。直球は140キロ台後半を計測するなど球威は戻りつつあっただけに、変化球の精度が好投のカギを握りそうだ。

 リーグ3位・阪神とは2ゲーム差に離され、クライマックスシリーズ(CS)進出は厳しい状況に追い込まれている。今季の登板は最大で残り3試合。大瀬良の登板試合を一つでも落とせば、奇跡が起きる可能性は極めて低くなる。「何とかCS圏内に入れるように、次につなげていけるように頑張りたい」。2度の2軍再調整を経験するなど今季に味わった悔しさは、これから晴らすつもりだ。 (河合 洋介)

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2022年9月16日のニュース