引退発表のオリックス・能見「本当にやり切った」後輩の成長を嬉しく感じ引退決意 涙なくさわやか会見

[ 2022年9月16日 14:00 ]

 <オリックス・能見 引退会見> 引退会見を行った能見 
Photo By スポニチ

 オリックスの能見篤史投手(43)が16日、京セラドームで会見を開き、現役引退を発表した。

 会見の冒頭、「今シーズンをもちまして能見篤史は引退をすることにいたしました」と報告した能見は「本当に悔いなくというか、18年という長い現役生活でしたけど、本当にやり切ったなという感じです」とサバサバと振り返った。

 引退を決意した理由として「(コーチ)兼任という立場でしたので、自分が投げるよりもいろいろ選手を見させていただいたので、選手が試合の中で成長していく姿が非常に嬉しかったので、その時点で選手としての自分の気持ちがだいぶ薄れていたので、それが一番の理由です」と語った。

 そして「去年もう1年契約していただいた時にその意志は伝えていた」と昨年末の契約更改の席ですでに球団側には今季限りでの引退意志を伝えていたと明かした。

 中嶋監督には「本当に辞めるの?もう少しあがけ」と、選手たちには「まだ早いですよ」と言われたとしつつも「この年でいつまでもいるわけにはいかない。他の選手が頑張ってもらうのが一番」と後輩たちの活躍を願った。


 能見は鳥取城北から大阪ガスを経て04年ドラフトで自由獲得枠として入団。18年6月28日のDeNA戦でプロ通算100勝を達成。阪神では05年、オリックスでは21年のリーグ優勝に貢献した。13年は日本代表としてワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも出場。オリックス移籍後は、負担の大きい投手コーチ兼任の重責も担った。

続きを表示

2022年9月16日のニュース