聖光学院 堅守にほころび…東北勢初優勝の挑戦権逃す 2回に大量11失点

[ 2022年8月21日 04:05 ]

第104回全国高校野球選手権第13日・準決勝   聖光学院4―18仙台育英 ( 2022年8月20日    甲子園 )

<聖光学院・仙台育英>2回1死満塁、聖光学院・佐山は仙台育英・遠藤に3点適時二塁打を浴びる(撮影・後藤 大輝)
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 堅守がほころび、東北勢初優勝の挑戦権を逃した。聖光学院(福島)は2回、遊撃手の赤堀颯(はやと)主将(3年)の本塁悪送球に、右翼手の後逸など失策が絡んで11失点。赤堀主将は「失策を含めて、チーム全体で大量失点になった。どうやって止めるか考えていたが、相手の方が上だった」と肩を落とした。

 それでも、今春の東北大会王者の意地は見せた。以降は好守を連発。5回無死二塁では、左中間への飛球を中堅・安田淳平(3年)が好捕。続く右翼フェンス際への飛球を、三好元気(2年)がスライディングキャッチするなど、準々決勝まで2失策の持ち味を発揮した。打っても14点を追う6回に、6番・狩野泰輝(3年)が適時打を放つなど、仙台育英の鉄壁の投手陣から4点を奪った。

 春夏通じて同校初の4強入り。4月に練習試合で完敗した仙台育英に、初めての決勝進出の夢を絶たれた。「悔しい。次のステージに進みたいという思いでやってきた。思わぬ大敗に残念」と斎藤智也監督。2回途中から6回まで救援登板し、今大会計551球を投げたエース・佐山未来(みらい=3年)は、頼もしい味方のプレーに「いろいろ支えてくれたり、仲間には感謝しかなくて…」と涙した。(後藤 光志)

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2022年8月21日のニュース