阪神・島田　巨人にトドメ刺したバント安打　今季8度目リーグ単独トップ独走「いい追加点になった」

セ・リーグ   阪神5―1巨人 （ 2022年8月20日    東京D ）

＜巨・神＞4回2死一、三塁、島田はバント安打を決める（撮影・平嶋　理子）
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　島田の小技が、巨人にとどめを刺したと言っても過言ではない。4回2死一、三塁で初球に意表を突くセーフティーバント。三塁側の絶妙の位置に転がし、捕球した左腕・高木はどこにも投げられなかった。三走の梅野が楽々生還し、リードを5点に広げた。

　「巨人打線は怖い。何点あってもいいと思う。（藤浪）晋太郎さんも頑張っていたので、そういう意味では、いい追加点になったんじゃないかと思う」

　してやったりの雰囲気を漂わせた俊足にとって、これが今季8本目のバント安打で初めて打点も付いた。同僚の近本と中野、中日・岡林の3本を大きく引き離し、セ・リーグのトップを独走中だ。

　直前の中野の適時内野安打に続き、足を生かして得点につなげた。機動力野球を掲げる矢野監督は「スモールベースボールはタイガースの持ち味。あの2人がよくやってくれた」とねぎらった。

　8連続試合安打で止まった前日は送りバントの失敗もあった。“ダメ元”で挑戦するセーフティーはうまくいく反面、重圧がかかる犠打の成功率が悪いことが反省点。「プレッシャーがかかる場面で決められる技術や精神面を持たないと…」。試合前にはバント練習に時間を割いた。8月の月間打率.357を誇る売り出し中の26歳は、現状に甘んじることなく、高みを目指す。（倉世古　洋平）