近江、準決勝で散る エースで4番で主将の山田 思いこみ上げ涙「ありがとう…憧れた甲子園」
第104回全国高校野球選手権第13日・準決勝 近江2-8下関国際 ( 2022年8月20日 甲子園 )
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選抜準優勝の近江は、大阪桐蔭を準々決勝で撃破した下関国際に破れた。今秋ドラフト上位候補の山田陽翔(3年)が132球を投げ6回2/3を7安打5失点で降板。滋賀県勢の春夏通じ初優勝の夢は来年以降に持ち越しとなった。
山田は最後に大きく手を振って「ありがとう」と声にした。一塁側アルプス席へのあいさつの後、スタンドと自らの熱投を見守ってくれた甲子園に感謝を伝えた。エースで4番、そして主将。思いがこみあげ、涙をぬぐった。
「憧れた甲子園で、これだけたくさんの試合をさせてもらった。短い時間だったけど、これ以上ない楽しい時間でした」
右足がつりながらも準々決勝を戦った浅野翔吾(高松商)の「優勝してくれ」のメッセージを守るため、多賀章仁監督の先発判断をしっかりと受け止めた。この日も自己最速149キロに迫る148キロをマーク。気持ちも入っていたが、6回に連続四球から勝ち越しを許すと、7回2死二塁から四球を与えると自らタイムを取り、ベンチに限界を伝えた。7安打5失点。くしくも昨夏の準決勝・智弁和歌山戦と同じ6回2/3で降板した。打っては三塁ベース直撃のタイムリーを含む2安打1打点も、最後の打者となった。
「優勝を目指していたから悔しいですけど、みんなで胸を張れる素晴らしい成績。近江で最高の仲間たちに支えてもらった。感謝しています」
中学時代には日本代表に2度選出された山田には父・斉さんの母校・東邦、そして兄・優太さん(日体大3年)もプレーした大阪桐蔭など、全国の高校がその進路を注目した。だが、自身は地元にこだわった。「滋賀はまだ日本一になっていない。近江で優勝する」。強い思いを持ち続けた。
甲子園では春夏通算11勝、115奪三振を記録。15試合にすべて先発し、22年最も多く聖地で戦ったのは近江だった。通算1721球を投じ、記録と記憶を残した右腕は「プロ野球に行かせていただきたい。志望届は出します。自分で自信があるのはピッチャーです」と今秋ドラフトでプロ入りを目指す決意を表明した。夢は続く――。山田の挑戦は終わらない。 (鈴木 光)
《復帰の横田悟 聖地帰還誓った》鶴岡東(山形)との2回戦前日の11日に離脱した横田悟が復帰し、5回の守備から途中出場も2打数無安打。7回に見逃し三振を喫した後には涙も見せたが「大きな拍手を頂いて甲子園は素晴らしい場所だなと実感しました」と、来年の帰還を誓った。多賀章仁監督は「もう1人、2人、山田に近いハートを持った子がいてくれたら、頂点を取れたと思う」と、山田頼みからチームを脱却させられなかったことを悔いた。
《近江・多賀監督 一問一答》
―試合を振り返って。
「中盤までは思っていた通りだった。山田は疲れが相当あって、思わしくない状態だった。持ち直してくれるかなと思ったが、6回の2点が響いた」
―試合後に山田と話をしていたが。
「甲子園で11勝してくれて、ありがとうと伝えた。こういう子が日本一を取ってくれる。今もそう思っている。近江にも大きな財産となる素晴らしいものを残してくれた。将来を楽しみにしている。高校野球はこれで終わるが、この経験は次につなげてくれると思っている」
―先発は迷わなかったのか。
「山田だと思っていた。継投とも思ってなかった」
―優勝へ足りなかったものは。
「もう1人、2人、山田に近いハートを持った子がいてくれたら、頂点を取れたと思う。山田がしんどいときに、どれだけ打線がカバーできるか。2点ではカバーしきれなかった。そこが足りないかなと思う」
―先発の判断は。
「トレーナーを含めた状況の中で本人も納得の中で決まりました」
―交代の判断は。
「この打者を打ち取ればというところで四球。いっぱいいっぱいだと判断しました」
《近江・山田 一問一答》
―試合を振り返って。
「結果的には四死球が多かった。前半からリズムに乗れなかった。力を入れた場面では三振を取れたけど、四球が多かった。下関国際は1人1人が考えていて、すごく投げづらかった印象があります」
―右足は。
「問題ないです」
―疲労はあったはずだが。
「疲れは試合のたびにたまっていくもの。でも例年に比べたらマシでした。コンディション的には問題はなかった」
―試合後はアルプスにありがとうと言っていたが。
「スタンドのみんな、吹奏楽やダンス、県民などたくさんの応援で支えていただいた。ベスト4はそれがあったからこそ。だから感謝を伝えました」
―選手にも胸を張ろうと。
「ここまで残ったのは4校だけ。優勝を目指していたから悔しいけど、素晴らしい成績だから、胸を張ろうと伝えた。星野にもよく投げてくれたと感謝しました」
―3年間を振り返って。
「辛いとか苦しいとかはなかった。本当に楽しい2年半でした。近江で最高の仲間に支えてもらった。練習がきついときはあったけど、本当に充実していた。自分は不甲斐なかったけど、みんなに感謝してます」
―進路は。
「プロ野球に行けるのであれば行かせていただきたいと思っている。志望届は出します。投打でどう評価していただけるかだけど、どちらでも準備している。自分で自信を持っているのはピッチャーです」
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