メジャーリーグ、4月1日開幕へ運命の6日間 8度目労使交渉も進展なし…

[ 2022年2月24日 05:30 ]

エンゼルスのキャンプ地メイン球場正面入り口のバナーは昨季のまま(撮影・笹田 幸嗣通信員)
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 労使が対立している大リーグで22日(日本時間23日)、機構(MLB)と選手会がフロリダ州ジュピターで連日の交渉を行い、目立った進展はなかった。予定通り3月31日(同4月1日)に開幕するための決着のリミットとされる28日(同3月1日)まで、今後は毎日交渉する見通し。新労使協定妥結に向け、正念場の6日間となる。本紙の笹田幸嗣通信員(58)は、15球団がキャンプ地を置くアリゾナ州の現地をリポートした。

 例年キャンプでにぎわう灼熱(しゃくねつ)のフロリダから、吉報は届かなかった。昨年12月のロックアウト突入後、8度目の本格交渉も物別れに終わった。

 選手会は年俸調停権の取得条件に関して当初は対象選手の80%を主張していたが、75%に引き下げた。下位球団によるドラフト上位指名権抽選制の対象も当初の全体1~8位から、同7位までに譲歩。しかし、MLBの同22%、同4位までという主張とは大幅に開きがあった。MLBは今月上旬にも求めた連邦調停局の仲裁を受け入れるよう再度提案したが、選手会は直ちに却下。他にも複数の項目で溝があり、新労使協定妥結へのハードルはいまだ高い。

 大リーグ専門局「MLBネットワーク」の看板記者ジョン・ヘイマン氏によれば、MLBが予定通り開幕するためのリミットとされる今月末まで、双方は毎日交渉する予定だという。同氏はツイッターで「どちらかが大幅に譲歩する必要がある」と伝えた。

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2022年2月24日のニュース