ソフトバンク 投げて8失点…打っても3安打で大敗 藤本監督カツ「誰もいいところはありません」

[ 2022年2月24日 05:30 ]

練習試合   ソフトバンク0ー8西武(特別ルール) ( 2022年2月23日    アイビー )

<ソ・西>4回を終え渋い表情で選手交代を告げる藤本監督(中)(撮影・岡田 丈靖)
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 “寒い”内容に我慢ならなかった。ソフトバンクは23日、西武との練習試合に0―8で完敗した。投手5人で計7四球と制球難を露呈し、打っても3安打に抑え込まれ、藤本博史監督(58)は試合後に怒りをあらわにした。選手たちには反省を促し、24日のロッテ戦など宮崎キャンプ中の対外試合残り2戦でのアピールを求めた。 

 吐く息が白い、気温9度のアイビースタジアム。6回2死から牧原大が中前打を放つまで無安打で、その前にスタンドを後にする観客も目立った。投げては5投手が11安打8失点。試合後、藤本監督は関西弁を交えての嘆き節だった。

 「(野手に)サインも何も出せんよ、ほんま。打つ方は寒さと一緒、まったく寒い。ちょっと淡泊かな。競争どころか、どんどん評価を下げていくばっかり。誰もいいところはありません。今日は」

 初の対外試合で7盗塁と機動力を発揮して快勝した前日から一転し、打線はわずか3安打に抑えられた。7回にリチャード、井上の連打で無死一、二塁としたが、後続が倒れて完封負けを喫した。

 指揮官の怒りの矛先はバッテリーにも向けられた。「投手も悪いし、捕手のリードも悪い。“リードをしっかりね”とバッテリーコーチをしかっておきました」。変化球でストライクが取れなくなると直球に偏った配球になり、逆に直球で攻めるべき場面では変化球でボール先行となる悪循環。計7四球で3番手の杉山を除く4投手がいずれも四球が絡んで失点した。

 特に2番手で2回を投げて5安打2失点だった笠谷には「主力の投手の調整やないんやから、もっと闘争心を見せてもらいたい」と厳しい評価だった。さらに中継ぎで期待している椎野は1回を2安打3失点、甲斐野も1回を3安打2失点とアピールできなかった。

 試合後、選手たちには「切り替えていきましょう」と短い言葉だけを伝えた。その理由を「言うたらなんぼでも出てくるし、腹立ってくるから」と明かして、「今日の反省を生かして、どうなるか期待」と続けた。きょう24日のロッテ戦を含めて宮崎での対外試合は残り2試合。指揮官は選手たちに一層の奮起を求めた。 (井上 満夫)

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