阪神ドラ2・鈴木 “創カーショー”の片りん見せた!捕手・長坂も絶賛のカーブ「かなり使えるボール」

[ 2022年1月31日 05:30 ]

ブルペン入りした阪神・鈴木(撮影・成瀬 徹)
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 虎のルーキーに、ドジャースの背番号22が重なった。阪神ドラフト2位の鈴木(創価大)が、沖縄入り後初めてブルペン入り。投球フォーム、縦割れ軌道のカーブとメジャー屈指の左腕をほうふつさせるパフォーマンスで「創カーショー」の片りんを見せつけた。

 「感覚は良かったので、この調子でどんどん、どんどん、投げていこうかなと思う」

 1球ごとにうなり声をあげながら、ブルペン内に乾いたミット音を響かせた。捕手を座らせ、こん身の31球。目を見張ったのは5球だけ投じたカーブだった。「縦に割れるじゃないですけど、一回、打者が“ボールだ”と思ったらストライクになるという。そういうボールです」

 大学時代に同じ左腕・カーショー(ドジャースFA)の動画を見て右足の独特の上げ方などを取り入れ、カーブも研究した。「(カーショーは)カーブがやっぱりすごいので。ああいう投手になりたい。自分もカーブが有効的に使えると思っているので、もっともっと、練習していこうかなと思っています」。握りを試行錯誤し、曲がり方などはチームメートにヒアリングして軌道修正。今や最速152キロの直球と双璧の武器とした。

 この日、コンビを組んだ6年目の長坂もカーブを「かなり使えるボール」と評した上で「フォームも独特。あの感じは受けたことがない。出どころが見づらい。そこに緩急がある」と太鼓判。まだ伸びしろもあり「(打者が)手が出ないカーブを投げたい」と鈴木。メジャーの強打者がのけ反るほど大きな弧を描き、ストライクゾーンに収まる本家顔負けの切れを目指す。

 投球時「真剣勝負、スイッチが入ると、なってしまう」という舌を出す“野性味”も披露。開幕ローテーション入りを目指す虎のカーショーが、先発ローテーション争いをかき回しそうだ。(遠藤 礼)

 ◇クレイトン・カーショー 1988年3月19日生まれ、米テキサス州出身の33歳。06年ドラフト1巡目(全体7番目)指名でドジャースと契約し、08年にメジャーデビュー。高速スライダーと高低差の大きいカーブを武器に最多勝、最多奪三振を各3度、最優秀防御率を5度獲得。通算185勝84敗、防御率2.49。1メートル93、102キロ。左投げ左打ち。

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2022年1月31日のニュース