明日12球団キャンプインも牧田、多和田、村田ら去就未定 秋吉は独立LからNPB復帰目指す

[ 2022年1月31日 18:10 ]

去就が決まっていない(左から)村田透、牧田和久、多和田真三郎
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 いよいよ球春到来。明日2月1日にプロ野球12球団が一斉にキャンプインする。そんな中、昨オフに戦力外通告を受け自由契約となり現役続行の意思を表明しながら、まだ去就が決定していない選手もいる。

 楽天から戦力外通告を受けた牧田和久投手(37)が代表的な一人。牧田は日本通運から10年ドラフト2位で西武に入団。1年目に22セーブを挙げ、新人王に輝いた。13年、17年には侍ジャパンとしてWBCにも出場し守護神も務めた。18年からパドレスでプレー。19年に戦力外通告を受けると、20年から2年契約で楽天入り。昨年は17試合で0勝0敗2ホールド、防御率3.31。同9月5日に出場選手登録を抹消されて以降、2軍調整が続いていた。牧田は昨年末に放送されたTBS「プロ野球戦力外通告」の中で「一言で言えば不完全燃焼。完全燃焼できてないことがあったので、最後は燃え尽きて終わりたいじゃないですか。やっぱりやり切ったなという達成感というか、もういいかなというぐらいないと納得できないというか」と心境を語り、待つ期限を「キャンプで呼ばれる可能性もあるし、キャンプで呼ばれなくても開幕前という時もあるだろうし。本当に待てるとしたら開幕。開幕まで」と決断。それまでは希望を捨てず練習を続けている。

 18年の最多勝投手で西武を戦力外になった多和田真三郎(28)は昨年12月8日に行われた12球団合同トライアウトで打者3人に1四球で無安打。直球は最速146キロで「真っすぐで押せる感じもした。手応えは全然あった」と語っていた。会場には中部商、富士大の先輩である山川も駆け付けていた。

 同じく合同トライアウトに参加した日本ハムから戦力外通告を受けた村田透投手(36)は最速142キロで、スライダー、カーブを巧みに投げ分け打者3人に快投。07年大学生・社会人ドラフト1巡目で巨人に入団。15年にはインディアンスでメジャー初登板初先発を果たした36歳の苦労人も現役続行へアピールしていた。

 その他には05年高校生ドラフト1巡目で日本ハムに入団し、17年にFA権を行使して巨人に移籍した陽岱鋼(35)、DeNAの乙坂智外野手(28)、風張蓮投手(28)らも去就未定となっている。

 30日には日本ハムを自由契約となっていた秋吉亮投手(32)が国内独立リーグ入りを決断。31日にプロ野球独立リーグ・日本海オセアンリーグ所属の福井ネクサスエレファンツが秋吉の入団が決まったと発表した。秋吉はスポニチの取材に「お金というより野球を続けたい気持ちの方が強い。このまま野球が終わる(現役を引退する)ことだけは嫌。まだまだ野球を続けたい。1月末を期限にNPBからオファーを待っていましたが、NPB復帰を目指して独立リーグでプレーします」と語っていた。

 キャンプを控える今月中旬以降、選手たちのコロナ感染が続くプロ野球界。コロナ禍ということもあり、新外国人選手の来日や動向も昨年同様に不透明な部分も多い。キャンプの途中、開幕直前まで選手コンディションを含めたチームの全体像がつかみにくいコロナ禍3年目を迎えるシーズンへ、現役続行、NPB復帰を望む選手たちの戦いは続く。

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2022年1月31日のニュース