阪神・矢野監督が異例の退任表明…過去に開幕前に退任が明らかになった監督は?

[ 2022年1月31日 18:52 ]

阪神・矢野監督

 阪神の矢野監督が今季限りで退任する意向を表明した。選手では、06年の開幕直後に同年限りでの引退を表明した新庄剛志外野手(現監督)らがいるが、チームを率いる指揮官は異例中の異例だ。

 自らではないが、球団から通告されたケースは09年のロッテのボビー・バレンタイン監督がいる。前年の08年12月にロッテはバレンタイン監督に来季の成績にかかわらず、10年以降の契約を結ばない旨を通告した。4年契約が満了するとはいえ、シーズン前から監督の退任が決まっているのは前代未聞のことだった。球団と外国人指揮官の間で根深い対立があり、当時の瀬戸山隆三球団社長は「チームを大改革していく必要がある。バレンタイン体制は来年まで。日本一になってもそれは変わらない」と説明した。

 ちなみに09年のロッテは5位に低迷し、バレンタイン監督はユニホームを脱いだ。翌10年はヘッドコーチだった西村徳文氏が内部昇格。レギュラーシーズンは3位ながら、クライマックスシリーズ、日本シリーズを勝ち抜き、日本一を達成。「史上最大の下克上」と呼ばれた。

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2022年1月31日のニュース