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投げれば投げるほど味が出る!?智弁和歌山・中西が1失点完投 10奪三振の原動力は、あの食べ物

[ 2021年8月29日 05:30 ]

第103回全国高校野球選手権大会準決勝   智弁和歌山5ー1近江 ( 2021年8月28日    甲子園 )

<近江・智弁和歌山>1失点完投の智弁和歌山・中西 (撮影・後藤 大輝)
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 最後まで投げ切るという強い意志が原動力だった。今秋ドラフト候補の智弁和歌山のエース中西聖輝は、124球を投げ10奪三振で4安打1失点完投。粘りある近江の打線をあっさりと退けた。

 「5回以降に点差が開いて気持ちの余裕ができ、力いっぱい投げることができました」

 後半に多投したフォークがさえた。1~3番と対峙(たいじ)した8回の3者連続を含む6三振の決め球は全てフォーク。唯一の適時打を許した山田陽翔からも6、8回と二つ奪った。3回戦の高松商戦では9回2死無走者から2点を失い降板。「それがあったおかげで、もう一度気を引き締めて最後の打者に挑めた」。代打の塚脇楓太を143キロ直球で遊ゴロに仕留めると、笑みがこぼれた。

 パワーの秘密は「スルメイカ」。幼少期からストーブであぶってしょうゆマヨネーズをつけ、おやつ代わりに食べていた。高校入学後、スーパー、コンビニの商品を徹底して食べ比べし寮の自室にも、お気に入りの5枚をストック。「一日にいくらでも食べられる」ほどの大好物だ。5回まで3者凡退は2回の一度だけだったが、6回以降は三度。終盤8回に、この日の最速となる146キロを計測した。かめばかむほど味が出る「あたりめ」のように投げれば投げるほど力強さを増す球で反撃を許さなかった。

 昨年12月に指導を受けたイチロー氏から「ずっと見ているからね」の言葉をもらった。「練習でしんどくなった時に思い出しています。(決勝は)全員野球で全力で臨みたい」。21年ぶりの頂点まであと1勝。胴上げ投手のイメージはできている。(北野 将市)

 ▽最少試合優勝 出場校数が10校から23校だった1957年までは、優勝校の試合数は4試合が最少。出場10校だった1915年の第1回大会は京都二中が準々決勝から登場、和歌山中との準決勝が降雨引き分け再試合となり4試合戦い優勝(3勝での優勝は最少勝利数V)。出場校数が29校以上となった1958年以降、4試合で優勝は出場30校の1970年に2回戦から登場した東海大相模だけ。智弁和歌山が優勝なら51年ぶりの最少4試合での優勝となる。

 《和歌山勢13度目の夏決勝》智弁和歌山が準優勝した02年以来の決勝進出。和歌山勢の夏の決勝進出は13度目で過去7勝5敗。勝てば00年智弁和歌山以来となる。また智弁学園は夏は初めての決勝進出。奈良県勢の夏の決勝進出は3度目で、過去2度は全て優勝(ともに天理)。センバツでも決勝進出は2度あり、いずれも天理、智弁学園が優勝と、春夏通じて決勝では4戦全勝となっている。

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