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【市川いずみの届け夏エール】京都国際・ローゼンフェルド怜旺記録員“特等席”で戦った最後の夏

[ 2021年8月29日 05:30 ]

第103回全国高校野球選手権大会準決勝   京都国際1ー3智弁学園 ( 2021年8月28日    甲子園 )

<京都国際・智弁学園>試合を終え、ペットボトルを片付ける京都国際・ローゼンフェルド記録員(撮影・後藤 大輝)
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 京都国際の記録員・ローゼンフェルド怜旺君は「人生で一番充実した時間」を仲間の一番近くで過ごしました。

 入学直後に右肩を負傷。小技が得意な遊撃手でしたがキャッチボールもままならない状態で、炎症がひどく全体練習に復帰したのは今年5月。残された高校野球生活はわずかでしたが、背番号をもらおうと痛みを抱えながら必死に白球を追いました。

 宮村貴大野球部長が「姿勢、努力、慕われ方を見ているとベンチにいてほしい」と最後の夏は“特等席”で初のベンチ入り。ただ、これまでスコアを書いたことはなく、本を手に勉強。京都大会では佐々木康耀君が隣で教えてくれました。

 「甲子園はやっぱり緊張します」。初戦の前橋育英戦で中川勇斗君が本塁打を放った際は「手が震えてうまく書けなかった」と苦笑い。勝ち進むにつれ祖母からもらったシャープペンシルはスムーズに走りました。「ずっとけがで苦しかったけど、それ以上に成長できた」。この夏、最高の場所で仲間からもらった、たくさんの「ありがとう」で色鮮やかな3年間になりました。

 ◇市川 いずみ 京都府出身のフリーアナウンサー。山口朝日放送時代に高校野球の実況で「ANNアナウンサー賞最優秀新人賞」を受賞。高校野球検定に合格し自宅に甲子園の土を飾るほど生粋の高校野球好き。

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