グラシアルの代役は誰?ソフト貧打解消へ右の新大砲テスト ドラ1・井上朋也ら6人“真夏のサバイバル”

[ 2021年7月27日 05:30 ]

ソフトバンク・井上朋也

 貧打を救う右の新大砲よ、出て来い!東京五輪に伴う公式戦中断期間中のプロ野球は27日から調整のためのエキシビションマッチを各地で行う。ソフトバンクは本拠でDeNAと対戦。工藤監督と小久保ヘッドコーチはドラフト1位の井上ら右打者6人をテストする意向を示した。

 26日に福岡県筑後市のファーム施設で行った全体練習後、小久保ヘッドは「後半の戦力になるかどうか。その見極め。グラシアル(の復帰)が遅れてるので見てみないと」と語った。井上の他に2軍で好成績を収めているリチャードと増田、新加入のアルバレスと中谷、一昨年ドラフト1位の佐藤直を、31日のヤクルト戦まで4試合で競わせる方針だ。

 グラシアルが5月上旬に右手薬指の骨折などで離脱して以降、得点力不足に陥り、前半戦はBクラス4位と低迷した。助っ人不在の穴を埋める今回のテストで特に注目されるのが、まだ1軍経験がない井上だ。「18歳で打席での待ち方、球の捉え方が非凡。次世代のレギュラー候補としていい姿を見たい」と同ヘッドは期待を寄せている。また、ウエスタン・リーグでトップの10本塁打、45打点をマークしているリチャードには「2軍でやってきたことを背伸びせずに出せ」とエールを送り、阪神から移籍の中谷にも「心機一転の環境はチャンス」と奮起を促した。

 工藤監督は「何が何でも残るぐらいの気持ちで来てほしい。主力を休ませるための発掘ではない。当然(1軍に昇格する)可能性はある」とした。後半戦の逆襲の鍵を握るアピール合戦が始まる。(井上 満夫)

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