天理 準決勝でまさかのサヨナラ負けに、センバツ4強貢献の投手・達はぼう然

[ 2021年7月27日 11:59 ]

全国高校野球選手権奈良大会準決勝   天理6―7高田商 ( 2021年7月27日    佐藤薬品スタジアム )

9回、サヨナラ負けにガックリ肩を落とす天理・達(手前)(撮影・後藤 正志)
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 MAX148キロを誇り、センバツ4強に貢献した天理・達孝太が準決勝で姿を消した。1点をリードした9回1死二塁から2番・津田にセンターオーバーの三塁打を許し、中継が乱れる間に打者・津田も生還。まさかのサヨナラ負けを喫した。背番号11の達は歓喜の高田商ナインをぼう然と見つめるしかなかった。

 
 「1点勝ち越したところで力んだというか。前のめりになって球の質が悪くなった。うまく打たれました。負けるときはこんなものかもしれない」
 
 達は5回に3点ビハインドでスタンバイに入ると、打線は内山、瀬の連続適時打で同点追いつき、流れに乗ったかと思われたが、2番手で登板した達には力みがあった。5回1死から3番に入った合木に中越え二塁打を許すと、続く4番・米田に右前適時打された。いずれもシンでとらえられ、この1点が重くのしかかった。
 6回には2四死球を与えるなど、制球も安定しない。打線は9回に内山がこの日5打点目となる2点右二塁打で勝ち越したが、達にはその裏、悪夢が待っていた。
 
 「終わりましたね。試合と高校野球が。悔いはあるけど、今後に向けて切り替えないといけない。ここで止まれない。自分のやりたい練習をやって、メジャーでサイヤング賞という夢に向かいたい」と達は試合後、進路としてはプロ志望届を提出し、NPBからのメジャー挑戦の意思を明らかにした。

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2021年7月27日のニュース