履正社ヒヤリ16強進出 エース渡辺純孤軍奮闘で公立校に1点差勝ち 岡田監督「これが実力。ミスばかり」

[ 2021年7月27日 05:30 ]

全国高校野球選手権大阪大会4回戦   履正社2ー1香里丘 ( 2021年7月26日    南港中央 )

<履正社・香里丘>8回2死二塁のピンチを抑え吠えてベンチに戻る履正社・渡辺純(撮影・亀井 直樹)
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 19年夏の甲子園大会を制した履正社が公立の香里丘を何とか1点差で振り切り、連覇の夢をつないだ。打線が変則左腕・井原幹太に苦しみ7安打2得点。昨秋は公立の山田に3位決定戦で敗れて近畿大会出場を逃しており、岡田龍生監督は「これが実力。(打線は)いろいろ言っているが、できていない。守備もミスばかり」と渋い表情だった。

 そんな中、孤軍奮闘したのがエース左腕の渡辺純太だ。4回2安打無失点だった17日の1回戦・市岡戦以来の登板で9回146球を投げ抜き6安打1失点。初回に無死満塁のピンチを一ゴロと連続三振で切り抜けるなど粘り強い投球が光った。

 「初回は焦らずに、しっかり抑えられた。暑くて5回ぐらいからしんどかったが、我慢強い投球ができた」

 打っても2回2死一、二塁から決勝点となる先制適時打。4回には1死から両軍唯一の長打となる左翼線二塁打も放った。「チームに貢献できてよかった」。ノーシードで臨む夏。先は長いが「しっかりケアする。次もいけます」とフル回転を誓った。(中澤 智晴)

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2021年7月27日のニュース