阪神が「W神話」で7連勝 大山打点は18連勝、今季先制時は15戦全勝 20日からのG倒で独走態勢や

[ 2021年4月19日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神10ー7ヤクルト ( 2021年4月18日    甲子園 )

<神・ヤ> 3回無死満塁、左前適時二塁打を放ち、ガッツポーズする阪神・大山 (撮影・平嶋 理子)                                           
Photo By スポニチ

 阪神は18日のヤクルト戦で今季初の2桁10得点を奪って勝ち、16年以来の7連勝を記録した。同戦の開幕からの5戦全勝は1970年以来、51年ぶり。大山悠輔内野手(26)が初回と3回の満塁機で先制犠飛と適時打で3打点を記録。今季、先制した試合は15戦全勝で大山が打点を記録した試合は昨季から18連勝と「不敗神話」を継続した。あす20日から3ゲーム差の2位・巨人と敵地で3連戦。安定した強さを見せる猛虎が独走態勢に入る。

 終盤こそ迫られたが、今の猛虎には脅威とまではいかない。先制すれば勝つ――。しかも打点を挙げれば負けない4番の大山が打ったのだから、誰ひとりとして勝利を疑う者はいなかった。

 「3連打で回してくれたので、自分も安打を打ちたかったけど、結果的に犠飛になってくれたのでよかった」

 初回、1番近本からの3連打で無死満塁。大山はカウント2―2からの8球目の外角速球を逆らうことなく右方向に運ぶ犠飛で先制点を記した。1点を追加した3回も、無死満塁で打席が回ると、小川の初球を右前へ2点打。この回、一挙5得点のビッグイニングにも貢献した。

 「打点を挙げることが自分の仕事だと思っているし、チームのテーマとして、取れる点数をしっかり取るというところがある。そういった1点が試合終了の時に絶対、大きくなってくる」

 言葉通りだった。6回終了時点で8―1も7回に4点を奪われ一時3点差に。嫌な空気が漂い始めた直後、7回先頭ではフルカウントから左前打でチャンスメークし、中野の適時打で再びリードを広げる生還を果たした。

 「追い込まれた中で、強い打球を打てたことはプラス。塁に出られたことが大きい。結果的に2点入っているので、場面場面の仕事をしっかりとやっていきたい」

 矢野監督は2度の満塁機で計3打点した主砲に対し「バリエーションというか(3回の)安打もラッキーに見えるかもしれないけど、しぶとく打っていくのが必要。そういうことができれば打点は上がってくる。相手も嫌やし、こちらの信頼度も上がる。しぶとさを出してくれた打席が多かった」と柔軟な対応力を評価した。

 先制すれば15戦全勝で、大山が打点を挙げれば昨季から1分けを挟み18連勝となった。先発陣が安定し攻撃に集中できるなど投打の歯車がかみ合う限り、二つの不敗神話が崩れることはない。
 あす20日からは東京ドームで2位・巨人との3連戦が待つ。宿敵はこの日こそ引き分けたが6連勝中。ここで叩けば猛虎の強さは本物。独走態勢も視野に入ってくる。
 (長谷川 凡記)

続きを表示

この記事のフォト

2021年4月19日のニュース