打撃戦に「キラリ」中野の存在感　阪神ドラ6がダメ押しの2点適時打

セ・リーグ   阪神10ー7ヤクルト （ 2021年4月18日    甲子園 ）

＜神・ヤ＞　7回2死二、三塁、左前適時打を放ち、ガッツポーズする阪神・中野　（撮影・平嶋　理子）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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　阪神ルーキー中野が勝利を決定付ける値千金の一打を放った。3点差に迫られた直後の7回2死二、三塁、左腕・坂本の146キロ直球を逆らわず左前に2点打。7試合連続安打で再びリードを広げた。

　「なんとしても追加点が取りたいというところ。ノーアウト二、三塁のチャンスで前の（佐藤輝と坂本の）2人が凡退していた。カバーする意味でもなんとか自分が打ってやりたいなという気持ちが強かった」

　対右投手の打率.500（20打数10安打）で、対左も同.400（10打数4安打）と左腕を苦にしない。「しっかりと左も打てば出られる確率も上がる」と自らチャンスを呼び込んでいる。

　一方、遊撃守備では課題が出た。8回2死三塁で山崎のゴロを一塁に悪送球（記録は失策）し三塁走者の生還を許した。得点差があるとはいえ、苦い適時失策に、矢野監督からは「大きな2点でしたけど、守備がね。アウトにするプレーまでいければもっと最高でした」と期待値が高くなるからこそ、注文を付けられた。　（須田　麻祐子）