こんなクロンが見たかった 広島の新助っ人が1軍昇格即2安打3打点「自分のタイミングで打てている」

[ 2021年4月19日 05:30 ]

セ・リーグ   広島4ー2中日 ( 2021年4月18日    バンテリンD )

<中・広>ヒーローインタビューを終え、スタンドのファンの声援に応える広島・クロン(撮影・椎名 航)
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 広島のケビン・クロン内野手(28)が18日の中日戦で来日2度目の決勝打を含む2安打3打点で逆転勝利に貢献した。5日に上半身のコンディション不良で出場選手登録を外れたが、低調な打線の起爆剤になることを期待された緊急昇格で最高の結果を出した。負ければ借金生活の危機を救い、チームは3位に浮上した。

 悩める赤ヘルには、この豪快なスイングが必要だった。「心の準備はしっかりできていた」。クロンは昇格即「7番・一塁」で先発し、巡ってきた2度の好機に全て応えた。

 離脱前には見られなかったアプローチで、2本の適時打が生まれた。2回2死二塁では、カウント1―1から小笠原の直球を右越えに先制適時打。真ん中付近を強引に引っ張ることなく逆方向にはじき返す、来日初タイムリーだった。

 1―2の8回1死満塁では、カウント1―2から祖父江のスライダーを左翼線に運ぶ逆転の2点二塁打。「二塁ベースからベンチで喜ぶみんなの顔を見られて良かった」。外角変化球に苦戦してきた中でボール気味の低めに対し体が残っていたからこそ、バットが届いた。

 「(シーズン)最初の方はチームに貢献したい気持ちが強すぎて、体が前に行ったり、動きが急になりすぎていた。今はしっかり、ゆっくりと自分のタイミングで打てている。だから球を呼び込めている」

 1―0の6回の一塁守備では先頭の大島のゴロで失策を記録し一時逆転を許す2失点につながった。「自分自身に怒りを感じていた。燃えるものがあった」。それでも、打席では頭を冷静にして2安打3打点が生まれた。

 上半身のコンディション不良からの復帰後はウエスタン・リーグ2試合7打席に立っただけ。本来は週明け20日のヤクルト戦から1軍合流が検討される予定だった。しかし、17日の一戦で16奪三振を喫するなど直近5試合で4度の零敗。最大3あった貯金はなくなり、佐々岡監督が「得点力不足というところで本当に(宿舎に)帰ってから決めた」と緊急昇格を決断。狙い通り、眠れる打線の起爆剤となった。

 「走者を還すことが自分の仕事。勝ち続けたい」。1本塁打と本領から遠ざかっていたクロンにとっても、分岐点にしたい復帰戦となった。 (河合 洋介)

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