楽天・辰己が先頭弾!3年目飛躍の予感3安打 改良スイングでし烈外野争い猛アピール

[ 2021年2月17日 05:30 ]

練習試合   楽天2-2阪神 ( 2021年2月16日    宜野座 )

<神・楽>初回無死、左越えに先頭打者本塁打を放つ辰己。投手は秋山(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 3年目の進化だ。楽天・辰己が先頭弾など3安打をマーク。実戦2戦連続マルチ安打で、レギュラー獲りと1番定着へ、猛アピールした。

 13日のロッテ戦に続き、阪神戦に「1番・右翼」で出場。初回、昨季11勝の秋山に対し、カウント1―2から134キロの外角直球を左翼席へ運んだ。逆方向への先頭弾は、石井楽天のチーム1号。「タイミング良く振り抜けました」という一発から勢いは止まらなかった。6、8回は左腕の高橋から右前打。昨年打率・173と苦にした左腕も攻略するなど、1四球も含めて全打席で出塁し、2戦で6打数5安打となった。

 「その打席しかないと思って、マジで一打席一打席、集中してます。甘い球をしばいていけるように、一球入魂で全打席出塁する気持ちでやっていきたい」

 18年ドラフト1位は19年が打率・229、20年も打率・223に終わった。危機感から「左腕の押し込みとかタイミングを変えました」と今季はスイング改造に着手。「2年間ではなかった感覚。もっと脱力できるかな。手の力を抜いて下半身でバットを誘導していきたい」と手応え。ベンチで見守った指揮官も「ホームランを打つ前のアプローチがしっかりしている。だから結果が出る。慌てることなく打てる球をスイングしている」と進化を感じ取った。

 外野は不動の左翼手・島内以外は未定。カスティーヨら外国人選手の合流も不透明な危機で、辰己の成長は何よりの「補強」になる。「上位打線を打つレギュラーを獲れれば…」。辰己が高い理想に挑戦する。(伊藤 幸男)

続きを表示

2021年2月17日のニュース