亀山つとむ氏 三塁でも動きに問題のない佐藤輝 一塁にもチャレンジしてほしい

[ 2021年2月17日 05:30 ]

練習試合   阪神2ー2楽天 ( 2021年2月16日    宜野座球場 )

亀山つとむ氏
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 【亀山つとむCHECK】佐藤輝は唯一の三塁での守備機会で「野選」を記録しましたが、一連の動きには問題がなかったと思います。セーフになったのは、アマチュアとプロのスピードの差。一塁走者だった楽天・小郷は1死一塁からの二ゴロで走者に残ったもので、併殺を狙った遊撃・山本が一塁への転送を諦めたように、かなりの脚力があることを感じさせました。

 プロで足の速い選手はアマチュアレベルよりも、かなり速くなります。スタートの一歩目なども含めて走塁の質が高い。佐藤輝にとっては、全てがいい経験になったはずで、次に向け、もっと速く打球にチャージする、瞬時の判断で一塁への送球に切り替える、走者の脚力をあらかじめ知る準備をするなど対策を講じていけばいいと思います。

 個人的には、外野で試合に出ていた時よりも打席に入る流れがいいように感じました。三塁だけでなく一塁もチャレンジしてほしいと思います。

 打撃に関しては、何度もいいますが、あれだけ振れることが凄いこと。1打席目はバットを折られながら大ファウルし直後の中飛も真っすぐに詰まりながらフェンス手前まで運びました。以降の打席は変化球主体の攻めに変わったように、相手バッテリーに打たれるのが嫌だと思わせています。

 守備、打撃、走塁でたくさんの経験を積めば積むだけ成長していける、それだけの対応力も持っています。存在感を十分に示していますし、これからも楽しみが増していくはずです。(本紙評論家)

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2021年2月17日のニュース