DeNA 広大敷地をスイスイも…ちょっぴり寂しい自転車移動

[ 2021年2月17日 05:30 ]

自転車で移動する嶺井(撮影・島崎忠彦)
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 【新様式キャンプリポート最前線】DeNAが春季キャンプを行う沖縄県宜野湾の「ぎのわん海浜公園」は、総面積15万8000平方メートルを誇る。メインで使用するのは宜野湾市立野球場だが、広大な敷地内に室内練習場やブルペンが点在。移動だけでも大変な労力だ。

 そこで、昨年から移動手段として自転車が導入された。今年は選手用に10台、スタッフや報道陣用に10台を現地でレンタル。敷地内に常備している。特に投手陣は、全体でのアップをメイン球場で行った後、投球練習のためにブルペンに移動、コンディショニングのために芝生広場へ移動と、場所を移す機会が多いため強い味方となっている。

 今年は新型コロナウイルス感染予防のため無観客でのキャンプ開催となった。普段はファンで埋め尽くされる公園敷地内の遊歩道もガランとしている。接触などの事故の危険もほとんどない。選手がペダルをこぐ姿は、スイスイと心地よさそうだ。人が少ないと移動が楽では?上茶谷に聞いてみると「ファンがいても同じですよ。皆さん通る時はちゃんと道を空けてくださるし無観客だから今年は移動が楽ということはない」という答えが返ってきた。

 キャンプ地には軽食が取れる出店もなく、毎年関東から訪れるファンであふれる周辺の飲食店も閑散としている。例年なら移動の際に声援や激励の声が飛び交う。それが今年はない。上茶谷は「寂しいですね。早く(ファンに)来てほしい」と多くの選手が感じている本音をもらした。(遊軍・君島 圭介)

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2021年2月17日のニュース