阪神ドラ8石井大に矢野監督が大絶賛 1回を完璧救援「勝ちパターンでも十分ありえる」

[ 2021年2月17日 05:30 ]

練習試合   阪神2ー2楽天 ( 2021年2月16日    宜野座球場 )

<神・楽>楽天打線相手に気合の入った表情で力投する石井大(撮影・大森 寛明)
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 対外試合デビューでも、緊張はみじんも感じられなかった。阪神ドラフト8位・石井大(四国・高知)は5番手で同点の9回から登板。1回を3者凡退に封じ、首脳陣への猛アピールに成功した。

 「不安だったんですけど…。マウンドに行ってからは切り替えて投げられた。良かったと思います」

 直前のブルペンでは調子が上がらなかったというが、マウンドでは確変した。先頭の田中和はカウント1ボールから、143キロ直球で詰まらせて左飛。黒川は変化球で一ゴロに仕留めると、最後は下妻をこの日最速146キロ直球で中飛に打ち取った。投じた計12球のうち9球が直球。前回12日の紅白戦ではシンカーを武器に近本や大山ら主力を封じたが、今回は変化球に頼らず、力勝負で2試合連続の零封を呼んだ。

 「この期間を本当に成長というか、何が足りないかというのを見定める機会にしていって、自分で日々成長できるように頑張っていきたい」

 実戦デビューとなった7日の紅白戦こそ1回2失点だったが、場数を踏むごとに着実に安定感は増している。好投に比例して、評価も右肩上がり。矢野監督からは「高専から、あそこ(独立リーグ)に行ったというのが、やっぱり覚悟がすごくある。そこが行動に出ているよね。動じないし、それで球もいい。勝ちパターンでも十分にありえるぐらいのものになっていく可能性はある」と最大級の賛辞を贈られるとともに、開幕1軍はおろか勝利の方程式入りの可能性まで示唆された。

 昨秋ドラフトでは、支配下指名選手最後の74番目で指名された。ハングリー精神は誰よりも強い。1メートル75と1軍キャンプ投手陣では谷川と並ぶ“小兵”が、小さな巨人と化しつつある。
 (長谷川 凡記)

 ▼阪神福原投手コーチ(石井大は)よかったですね。もっと緊張するかなと思ったんですけど、落ち着いて投げられているし、よかったと思う。コントロールも球に強さもある。

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