ソフトバンク・柳田 3戦連発!決勝の18号!同一カード6連戦を連勝締めで単独首位奪回

[ 2020年8月24日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク6―4ロッテ ( 2020年8月23日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>3回、18号2ランを放つ柳田(撮影・長久保 豊)
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 やっぱり頼りになる男だ。ソフトバンク・柳田悠岐外野手(31)が23日、ロッテ戦で3戦連発となる先制18号2ラン。この一撃に松田宣浩内野手(37)、栗原陵矢捕手(24)も2ランで続き、4日ぶりに単独首位を奪回する立役者となった。パ・リーグ最後の同一カード6連戦を2連勝締め。いずれも決勝打を放った主砲が3年ぶりのリーグ優勝へ勢いづけた。

 一発攻勢で押し返した。約2カ月続いた同一カード6連戦の最終戦。全得点を本塁打で挙げ、単独首位に返り咲いた工藤監督は「金曜日までは圧倒されていたが、勝ちたい気持ちが出たのは大きかった」と息をついた。

 先制2ランは、柳田が厳しい内角球を高い技術で右翼席にはじき返した。0―0の3回1死一塁。左腕・中村稔の初球、140キロ直球を捉えた一撃は、3試合連続アーチとなる18号。「初球から集中して打ちにいけました。いいスイングで打つことができたし、先制点が取れて良かった」と振り返った。

 同じ相手と1週間戦う上で、相手バッテリーは例年以上に内角を攻めるシーンが目立つ。何度ものけ反りながらも打ち損じない。平石打撃兼野手総合コーチは内角の見逃し方に、柳田の凄さを見る。「左肩が出ていかないから崩されない」。体の開きを抑え、内角球に対応できるから、好調を維持できる。8月は19試合で8本。打率・433をマークした7月の7本塁打を超えるペースで量産している柳田は「チームの連勝に貢献できて良かった。まだまだ試合は続いていくので火曜日からまた打てるように頑張ります」と話した。

 柳田に引っ張られるように、今カード3本目となる一発を放った松田宣は「しっかり芯で捉えることができた」。7回に2ランを放った栗原は「最高の結果になってくれた」と喜んだ。前夜に鬼門だったZOZOマリンで昨年から続いていた連敗を6で止め、この球場で2年ぶりの連勝をマークした。

 変則日程が組まれた今季、工藤監督は日曜日の戦いに重きを置いていた。試合のない月曜日を気分良く迎えることが、過酷な日程を乗り切ることにつながると考えたからだ。指揮官の狙い通りに同一カード6連戦の日曜日は6連勝締め。「(25日から)本来の3連戦に戻る。(カードの)勝ち越しを目指して一つ一つ戦っていきたい」と今後を見据えた。(川島 毅洋)

 ≪12球団最多の殊勲安打「21」≫柳田(ソ)が3回に決勝本塁打をマークした。今季10度目の勝利打点は中田(日=11度)に次ぐ両リーグ2位だが、殊勲安打は21度目で両リーグトップ。殊勲本塁打12本も中田(日)、山川(西)、浅村(楽)の9本を抑えて両リーグトップだ。柳田は現在3試合連続本塁打中。あす25日のオリックス戦で16年8月以来自身2度目となる4試合連続本塁打に挑戦する。

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