広島・遠藤 自己最多120球の熱投 森下参考にカーブを決め球

[ 2020年8月24日 05:30 ]

セ・リーグ   広島2-1巨人 ( 2020年8月23日    マツダスタジアム )

<広・巨(12)>力投する遠藤(撮影・森沢裕)
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 広島・遠藤が自己最多120球を投げ抜いた。最後の難関は7回2死一、二塁。カウント2―2からのチェンジアップが外角へ。少し浮いても丸を見逃し三振に退けた。

 
 「2回以降はテンポよく投げられた。良かったところは、次回につなげたい」

 6回102球でも続投させた佐々岡監督からも「もう1イニング投げきってほしいところで丸を三振にしたのは成長だと思う」と認められた。白星は付かなくても、同一カード3連勝を呼ぶ7回1失点の熱投だった。

 初回先頭の松原に四球を与え、坂本にも2ボールとしたところで雨のため42分間の中断。再開後に再び四球で広げた無死一、二塁を切り抜けた。坂本に先制二塁打を浴びた3回は後続の1死二塁で丸、岡本を縦に大きく割れるカーブで抑えた。特に岡本は3打席とも同じ決め球で無安打。参考にしたのは新人ながら2歳上の森下だ。「同じタイプだと思う」。いままでカウント球だったカーブを勝負球としても使い、新境地を切り開いた。

 「初回の入りの悪さが課題。(中断で)間が空いてからも、向かっていく気持ちを持って腕を振った。ただ、初回の入りが悪いと攻撃陣にもいい流れを持って来られない」。伸び盛りの21歳には収穫も反省も肥やしになる。

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2020年8月24日のニュース