日本ハム・清宮 38日ぶり4号3ランだ!2年ぶりの猛打賞だ!自己最多1試合4打点

[ 2020年8月24日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム11―0楽天 ( 2020年8月23日    札幌D )

<日・楽>7回3ラン本塁打を放った清宮はベンチ前でエアータッチを交わす(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムの清宮幸太郎内野手(21)が23日、楽天戦で4号3ランを放つなどキャリアハイの1試合4打点、2年ぶりの猛打賞の活躍を見せ、2カードぶりの勝ち越しに貢献した。本塁打は7月16日のロッテ戦以来、38日ぶり。4年ぶりの日本一への必要なピースとして、栗山英樹監督(59)が我慢して起用を続けてきた若き大砲が、ついに爆発の兆しを見せた。

05 こんな当たりを待っていた。「ホームランアーチスト」らしい、滞空時間5秒の鮮やかな放物線を描いた。ベンチ前ではチーム内で流行中のカメラ目線パフォーマンス。ブルペンから慌てて飛び出してきた武田投手コーチとともに決め顔をして見せた。

 楽天の右腕・安楽との甲子園スター対決は7回。5―0とし、なおも2死一、三塁から3球連続で内角に来た直球を完璧に捉えた。「いい感触でした。打撃練習でも最近は(調子が)戻っていたので、そのうちかなと思っていた。出て良かった」。この一発で18年8月26日の楽天戦以来728日ぶりの猛打賞を決めた。

 21日の楽天戦で5試合ぶりに先発出場も3打数無安打。最後に安打を放った15日のロッテ戦以降は無安打が続いていたが、5回に9打席ぶりの安打となる中前打を放つと、6回は右前適時打。初回の一塁守備でけん制球を取り損ねて今季4個目の失策を犯していただけに「最近はミスばかりでたくさん迷惑をかけている。その中でずっと使ってくださっているので感謝しかない」と頭を下げた。

 試合前まで打率・167だった清宮を我慢して起用し続けた栗山監督は、清宮の一発を「見逃した」と笑わせつつ「これが普通」と表現した。過去2年は打撃コーチも清宮のスイングをいじってこなかったが、今季から小笠原ヘッドコーチ兼打撃コーチが就任。「ああいう打者をいじれるのはヘッドくらいしかいない」という指揮官の特命で、連日マンツーマンの「ガッツイズム」注入が行われている。栗山監督は「超一流の打者から学びながら、必ず彼の持っているものが出始めると信じている」と3年目の覚醒に期待した。

 清宮の現在のテーマの一つはスイングの再現性を高め「自分のスイングをすること」。打席の中では結果だけでなく自身のスイングができているかに重きを置いており「(小笠原ヘッドからの教えは)自分の形をしっかりつくっていく、まだまだ基礎の部分の話。まずは再現性良く、自分のスイングをしたい」と言う。今季初の3安打固め打ち。この日の「形」が継続されれば、本塁打は量産となるはずだ。(東尾 洋樹)

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2020年8月24日のニュース