ロッテ・マーティン スタジアムに響かせた金属バットの音色

[ 2020年7月3日 09:00 ]

<楽・ロ1>8回1死、右越えにソロ本塁打を放つマーティン(撮影・吉田 剛)
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 スタジアムに金属音が鳴り響く。プロ野球のグラウンドでは見たことがない。まさしく、高校野球でおなじみの金属バットが打球をはじく音だ。

 ロッテのキューバ出身の助っ人マーティンは楽しそうだった。6月30日の楽天戦前に行った練習中ではロングティー、7月1日はフリー打撃で金属バットを使用した。

 カキーン、カキーン!そんな音が奏でるたびに、周囲で練習するナインもうれしそうな顔を浮かべる。やっぱり、プロ野球選手にとっても、青春時代を思い出させる音色なのだろう。

 金属バットは木製と違い、折れないことに加え、反発力が大きい。ところが、マーティンの打撃練習を見ていると、柵越えの本数は多くなかった。

 バットの先、根元で打った場合の飛距離の差は大きいだろうが、芯で捉えてもラインドライブが掛かってしまえば、意外に飛ばない。

 ボールに強烈なスピンをかけて高い放物線を描くのが日本選手だとしたら、金属バットを手にしたマーティンの打球は、猛烈なスピードではじかれるライナーが多かった。

 ただ、マーティンも遊びでやっていたわけではない。「手の感覚を確認したかった」と金属だからこそ両手に伝わるダイレクトな響きをつかもうとした。その結果、6月30日からの楽天との首位攻防戦では初戦から3試合連発となった。

 もちろん、木製バットで打っている。

 金属バットといえば、「高校野球」以外に、「キューバ」というワードが出てくる。かつての金属バットの全盛時代に、アマ野球界で無敵の強さを誇っていたからだ。

 そういえば、マーティンもキューバ出身だった。09年WBCに出場したように、木製バットでプレーしている世代なのだが、妙に金属バットが似合っていた。そう感じるのは、なぜだろうか。(記者コラム・横市 勇)

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