広島・遠藤 最終試験で2回無失点、開幕ローテ当確!最後の1枠固まり、先発6人揃った!

[ 2020年6月13日 05:30 ]

練習試合   広島0-3ソフトバンク ( 2020年6月12日    ペイペイD )

練習試合<ソ・広>広島2番手の遠藤(撮影・岡田 丈靖)
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 広島・遠藤淳志投手(21)は12日、ソフトバンクとの練習試合に2番手として登板。2回1安打無失点に抑えて、自身初の開幕ローテーション入りを当確させた。先発予定だった11日の阪神戦が降雨中止となり、スライド登板となったローテ最終試験に合格。佐々岡政権1年目の先発6枠が全て固まった。

 先発入りへの資格は、絶体絶命の難局で問われた。7回から2番手として登板した遠藤は、1イニング目を3者凡退にして8回を迎えた。先頭の柳町に死球を与えると、続く今宮の右前打で無死一、三塁とされた上に、代打には内川が送られた。「少し焦った」。窮地で思い切り良く腕を振った初球の直球は、真ん中高めに浮いた。それでも、力負けせずに押し込む投ゴロ併殺となった。三森はチェンジアップで一ゴロ。2回1安打の好投だった。

 「感触は良かった。入りを大事にしようと心がけた中で、(7回の)入りが良かったと思います」

 言葉通り1イニング目の7回に、上林に対して自己最速に並ぶ149キロを計測した。昨季途中から導入していた2段モーションを、前回4日の阪神戦から“1段”に変更。新フォームによって勢いを増した直球は、強力打線にも通用した。

 先発予定だった11日の阪神戦は降雨中止。先発を争う薮田がロングリリーフ要員として救援待機に変更された一方、スライドでの登板機会を与えられた。起用法からも先発入りへの最終試験だった首脳陣の狙いは明らか。佐々岡監督からは「前回から自分がローテに入るという気持ちを感じた。去年の秋(のキャンプ)が良くて、春は調子が悪かったけど、ここまで状態を上げてきてくれた」と認められて、自身初の開幕ローテーション入りに当確ランプが灯った。

 これで、佐々岡新政権の先発6枠が固まった。大瀬良、K・ジョンソンの2枚看板に、新人・森下も順調。開幕延期後に状態を上げた床田、九里に続き、1軍で先発経験のない遠藤が最後の1枠をつかんだ。「1年間(先発で)投げ切ることを目標にやっていきたいです」。25日の巨人戦(東京D)での先発が有力。指揮官が2軍担当時代に入団した“佐々岡チルドレン”は、先発をつかむまでに成長した。(河合 洋介)

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2020年6月13日のニュース