“止まらん”ソフトB・柳田 右手一本で3戦連発!10戦6本は120試合制なら72本の日本記録ペース

[ 2020年6月13日 05:30 ]

練習試合   ソフトバンク3-0広島 ( 2020年6月12日    ペイペイD )

習試合<ソ・広>3回無死、左中間越え本塁打を放った柳田(撮影・中村達也)
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 驚がくのパワーを見せた。ソフトバンク・柳田は3回、広島のエース・大瀬良が外角に投じたカーブにバットを出した。体勢を崩されながらも、最後は右手一本で捉える。打球は高々と舞い上がり、逆方向の左翼テラス席に達した。

 「芯に当たったのでいいところまで行くかなと思ったけど、入るとは思わなかった。体に切れもあると思う。シーズンで調子がいい時の感じに似ているかな」。3戦連発。2日に再開した練習試合10試合で6発と量産している。新型コロナウイルスの影響で公式戦は23試合削減され、120試合になった。その公式戦に当てはめても72本の日本記録ペースだ。「開幕していたら最高なんですけどね。テレビで見てくれているファンもいると思うので、(本塁打を)見てもらいたい」と笑みを浮かべ、投手出身の工藤監督は「(投手は)ショックですね。あれをホームランにするバッターはいないと思う」と驚いた。

 この日は普段の3番ではなく、練習試合で初めて2番に座った。初回1死で迎えた第1打席。いきなり中堅への二塁打を放ち、2点の先制劇につなげた。主砲を2番で起用する意図はまだ不安定な相手先発の立ち上がりを一気に攻めること。工藤監督は「2番に攻撃的な打者を入れることでよりチャンスを増やして得点圏で3、4番。そういう打線も時には大事」と説明した。

 恐怖の2番。昨季は3試合で経験している柳田は「新鮮な気持ちで、すんなり入れた。いつもと違って楽しかったけど、何番でもやることは一緒」と頼もしかった。

 《電光石火の先制劇》超攻撃型オーダーを組んだソフトバンク打線は初回に4連打で2点を奪った。2番・柳田が右中間二塁打で出塁すると、バレンティンの左前打で一、三塁。4番・長谷川は右翼線を破る先制の二塁打。「一発で仕留められたのは良かった。(12月に)36歳になりますけど、この年でもスタメンに使ってくれているのを意気に感じている」と話した。続く松田宣も中前適時打を放ち「チャンスだったので積極的に打ちにいきました」。工藤監督は「1回から点が取れたのでね。(開幕戦でこの並びは)なくはない。一つの方法だと思う」と納得の表情だった。

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2020年6月13日のニュース