阪神・西勇 古巣相手にさすがの5回1失点 毎回走者出すも要所締め「全体的に悪くなかったと思う」

[ 2020年6月13日 05:30 ]

練習試合   阪神3-3オリックス ( 2020年6月12日    京セラD )

<練習試合 オ・神>5回1失点と粘りの投球を見せた西勇(撮影・北條 貴史)
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 総仕上げのマウンドでさすがの投球を披露した。阪神先発・西勇が古巣相手に5回1失点。7つの三振を奪う内容で、開幕前最後の実戦登板を終えた。

 「できたこと、できなかったことはありますが、開幕まであと1週間あるので、詰めていければと思います。全体的に悪くなかったと思います」

 1―0の2回に安達の適時打で同点とされたのが、最初で最後の失点だった。ズルズルいかないのがエースたるゆえん。なおも2死二、三塁から後藤を一ゴロに仕留めると、3回以降は続けて走者を出すことなく最少失点で切り抜ける。毎回走者を背負っても77球にまとめ、余力を残した状態で予定の5回を投げきった。

 打線のキーマンを封じるあたりがさすがだった。ロドリゲス、吉田正、ジョーンズと3度ずつ対戦し計5奪三振、被安打はロドリゲスの左前打のみ。複数の球種を四隅に集めることで、まともなスイングを許さなかった。「三振はあまり取りたいとは思っていない。球数が多くなってしまうので」。本懐ではなくても、要所を締められるからこそ、好不調関係なくゲームメークができる。

 矢野監督は「調子自体はすごく良いという感じではなかったんかなと思うんだけど、その中でも試合をしっかり作ってね。最小失点で帰ってくるのは、これがまた西らしさ」と評価。続けて「そこでこう抑えてくれるのは、1年間投げてくれる、任される投球だったなと思う」と改めて信頼を強調した。

 「開幕戦だからといって今までとやることは変わらないので、自分のやるべき準備をしっかりとやっていきます」。6・19で投げ合うのはオフの自主トレをともにしてきた巨人・菅野。これ以上ない舞台に備えて、残された時間を有意義なモノにしていく。(巻木 周平)

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2020年6月13日のニュース