広島、戸惑いの中、練習再開 広輔「いつ誰が感染しても…」誠也 阪神は活動停止中に「不公平」

[ 2020年3月29日 05:30 ]

マツダスタジアムでの全体練習再開を前に首脳陣の訓示を聞く広島野手陣
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 広島は2日間の休養が明けた28日、マツダスタジアムで全体練習を再開した。阪神・藤浪らに新型コロナウイルス感染が判明し、選手間の感染拡大すら懸念される新たな局面。目指す4月24日の開幕に向け、ナインからは戸惑いと危ぶむ声の両方が漏れた。

 「いつ誰が感染してもおかしくない。健康が大事。一層注意しないといけない」。選手会長の田中広は力を込める。自粛や禁止ムードが広がる現状に「野球をやっていていいのかな…と。開幕に向けてやらないといけないけど、複雑な気持ち」と本音も吐露した。

 「他のスポーツが中止され、プロ野球だけ4月にやっていいのかと思う」。そう問題提起するのは主砲の鈴木誠だ。選手の感染発覚で活動停止する阪神の状況を「不公平」と憂いつつ、「先が見えない感じがある。モチベーション的に難しい」と表情を曇らせた。

 練習に先立って開かれたミーティングでは、自粛だった遠征先の外出を禁止に変更。佐々岡監督は「経験のない大変なことが起きているが、4月24日に向けて調整することは変わらない」と強調し、29日からの3日間は練習の強度を上げる方針を示した。(江尾 卓也)

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