エ軍に“新加入” SNS担当ファリスさんに聞いた “ファンの方々の声に耳を傾け、見せたい”

[ 2020年3月29日 10:30 ]

エンゼルスの公式SNSを担当するダニー・ファリスさん
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 大谷翔平投手(25)が所属するエンゼルスの公式SNSに“キーマン”が加入した。ダニー・ファリスさん(31)だ。昨季までアストロズで4年間、SNS担当を務め、今季からかつてインターン経験があったエ軍に“復帰”した。

 「今季はファンの方々に一貫性を持って映像と写真を提供したいと思っています。シーズンが始まれば週2本ペースで映像をお届けしたいです」。キャンプ中から映像と写真をとにかく撮影し続けた。特に選手や首脳陣にピンマイクを付けて練習に臨んでもらい、その音声をSNS内で公開した企画は好評だった。注目の大谷が登場することはなかったが、外野手のグッドウィンは陽気で、内野手のフレッチャーが真面目でシャイな様子が対照的で、エ軍ファンにはたまらない内容だった。

 もちろん2年ぶりに二刀流復活を目指す大谷にも注目している。「二刀流は僕にとっても初めてのこと。例えばSNSで“翔平デー”をつくり、チームメートにキャンディーやスナックなど日本独自のお菓子文化を紹介したり、その逆もできると思う」。グラウンド上の姿だけでなく、オフショットなども今後は展開する予定で「翔平はプレーも魅力的だが、それ以外も魅力がある」。大谷以外の注目選手にはグッドウィンを挙げ「彼は面白いし、人間的にも魅力がある」と語った。

 ファリスさんは曽祖父母が沖縄出身の日系4世。ロサンゼルス西部に位置するペパーダイン大の野球部出身で、1メートル96の長身から最速91マイル(約146キロ)の直球を武器に活躍したという。その後、“裏方”という形でメジャーリーグの世界に飛び込んだ。

 「私が最も大事にしているのはファンの方々の声に耳を傾けること。彼らが望むものを理解し、それを見せたいと思っています。それに対して、選手や球団といろいろなことを調整することで、最高の結果が得られると確信しています」

 新型コロナウイルス感染拡大により大リーグのキャンプが中止になり、開幕も少なくとも5月中旬以降にずれ込む。そんな状況下、球団や選手がメッセージを伝えることができるSNSの役割は日に日に増している。ファリスさんも来るべき日に備え、奔走している。(記者コラム・柳原 直之)

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