巨人の19歳新星・山下 3安打2打点!視察の原監督、1軍に「合流する可能性は出てきましたね」

[ 2020年3月29日 05:30 ]

巨人2軍、3軍紅白戦   3軍 4―5 2軍 ( 2020年3月28日    ジャイアンツ球場 )

7回、この日3安打目となる2点適時打を放つ山下(撮影・木村 揚輔)
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 期待の長距離砲が原監督の前でヒットの乱れ咲きだ。巨人は2、3軍の練習と紅白戦を行い、2年目の山下が2軍の「3番・左翼」で出場。3安打2打点と結果を残し「素直にうれしい。いつも通りフルスイングでいきました」と桜が満開のジャイアンツ球場で満面の笑みを浮かべた。

 2軍は前日に仙台で楽天とのイースタン・リーグ練習試合を行ったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響でこの日ときょう29日の同戦が中止に。これを受けて行われ、1軍が個人調整期間とあって原監督が直々に視察した。山下は初回に二塁内野安打、3回に右前打、7回にも左中間2点二塁打。前日も2安打していた高校通算75本塁打の19歳が自慢の打棒を見せつけた。

 右太腿裏の肉離れで出遅れ、今月12日のファームの紅白戦で実戦復帰。左翼で守備機会はなかったが「バックアップも全力で走れたので問題ない」と万全をアピールした。1軍は4月5日から全体練習を再開するが、原監督は「5日から合流する可能性は出てきましたね」と示唆し、キャンプ前に一塁手候補に名を挙げていた新星の活躍にうなずいた。

 高崎健康福祉大高崎2年時に春のセンバツに出場し、満塁本塁打2本を放った左のスラッガー。母校は自身が出場した17年以来のセンバツ出場が決まっていたが、中止に。「残念です」と後輩を思いやった山下が、バットで勇気づける。(青森 正宣)

 ◆山下 航汰(やました・こうた)2000年(平12)11月15日生まれ、大阪府出身の19歳。小3から柏原ヤンキースで野球を始める。羽曳野ボーイズを経て高崎健康福祉大高崎では1年夏の群馬大会から4番。高校通算75本塁打。18年育成ドラフト1位で巨人に入団し、19年7月に支配下登録。1メートル74、83キロ。右投げ左打ち。

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