楽天・山下 古巣ソフトB戦に途中出場 “ドラ1後輩”甲斐野の無失点止めるなど2本塁打

[ 2019年5月3日 19:08 ]

パ・リーグ   楽天11―12ソフトバンク ( 2019年5月3日    ヤフオクD )

<ソ・楽>10回無死、右越えに2打席連続の本塁打を放った山下(撮影・中村 達也)
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 かつての登録名は「斐紹(あやつぐ)」だった。楽天・山下が途中出場で2本塁打。神がかり的な活躍を見せたが、チームの勝利にはつながらなかった。

 2点を追う8回1死の場面で嶋の代打で登場。マウンドには13試合連続無失点と難攻不落のルーキー・甲斐野がいた。

 「(相手が)1点も取られていないのは知っていた。でも、初球を見て“打てるかな”と思った」

 ボールとなった153キロの直球を見逃し、2球目は152キロ。渾身のスイングではじき返す。「芯に当たって、飛んでくれた」。打球はバックスクリーンへの今季1号ソロとなった。2死後には茂木も一発を放って同点に追い付いた。

 甲斐野が18年のドラフト1位なら、山下も10年ドラフト1位でソフトバンクに入団。しかしなかなか芽が出ず、17年オフに西田哲朗とのトレードで楽天に移籍した。

 かつての本拠地で初アーチ。しかも1本では終わらない。延長10回。今度は左腕・嘉弥真の125キロのスライダーを右翼に運んだ。「スライダーが来ると思っていた。一発で仕留められた」。自身初の1試合2本塁打。「ヤフオクドームでは7年間で1本も打っていない。今日打てたのは大きい」と振り返った。

 この一発が勝ち越し弾。しかし結局、延長12回にサヨナラ負けを喫した。試合後に笑顔はなく、「捕手としてチームを勝たせられなかったのが悔しい」と唇を噛んだ。

 習志野OBでロッテ・福浦の後輩に当たる。この日の試合前には、ソフトバンク時代の恩師である王貞治球団会長にあいさつ。前日には、優しい人柄を表すエピソードもあった。1日の試合でウィーラーのヘルメットに死球を当てて危険球退場となったソフトバンク・武田が謝罪に来ると、自らウィーラーを呼びにいって2人を引き合わせた。武田、ウィーラーだけでなく山下も笑顔。両チームに所属し、心優しい男ならではの気配りだった。

 15年から登録名は斐紹。現在はフルネームの山下斐紹で勝負する。

 「代打で使ってもらって、1打席1打席が勝負だと思っている。結果を出せて良かった」。平石監督も「素晴らしかった。良く打った」と手放しで褒めた。9年目の26歳。山下が輝くための時間は、まだまだ残されている。

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