打者・大谷の真価引き出すこだわり抜いた“3種の神器”とは…

[ 2019年4月27日 09:00 ]

「Monthly Shohei」

エンゼルスの大谷
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 エンゼルス・大谷翔平投手(24)のメジャー復帰が近づいてきた。月1回の大好評企画「Monthly Shohei」は2年目がスタート。昨年10月に右肘じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受け、今季は打者に専念する大谷の「新兵器」となる3つの野球用具へのこだわりを解き明かす。また、1人暮らし2年目を迎えた大谷の体づくりの現状にも迫った。(取材構成・柳原 直之)

 令和の時代も話題の中心はこの男だ。5月初旬とみられる打者復帰に向け、大谷が今季使用するアシックス社の野球用具の詳細が明らかになった。

 ≪(1)スパイク安定感≫ かかと部のクッション素材を「フライトフォーム」と呼ばれる新素材に変更。重さは両足820グラムとなり、昨季から30グラムの軽量化に成功した。大谷も「軽い。重さを感じない」と太鼓判を押している。昨年末の帰国時に重心のバランスなどを調べる「足圧測定」を行い、オリジナルのインソール(中敷き)も使用することによって左右のバランス差も解消。「スパイクを選ぶ時に“立ち感”(安定感)を重視している」という大谷の理想により近づいた形となった。球界でも珍しいかかと部の4本歯など“立ち感”を重視した設計は昨季と同様。大谷の打撃時と投球時のシルエットを重ねた「二刀流ロゴ」を新たに採用した。

 ≪(2)打撃手袋は素手感≫ 革に立体性を与えるパターン設計を採用し、バットを握った際に革に手のひらのシワが寄りにくい形になった。「密着していた方が革とバットの感触の誤差が少ない。練習の時から“打感”(打撃感覚)で何が良くて何が良くなかったか判断しやすい」と大谷。豪快なスイングの一方、打感は繊細で緻密。限りなく素手に近づけることで、感覚を研ぎ澄ます狙いだ。

 ≪(3)肘当てには安心感≫ 昨年10月にトミー・ジョン手術を受けた大谷にとって最も怖いのが右肘への死球だ。同社は今季から強度を増したエルボーガードを提案中で、昨季の重さ225グラムから60グラム増の285グラムの新作が完成。昨季まではエルボーガード内部に無数の穴が空いたプラスチックの板を使用するなど軽量化が優先だったが、今回は“穴なしバージョン”を使用し強度アップに重点を置いた。エルボーガードの両サイドを強く握りしめても変形しない構造になっている。

 1年目は二刀流ながら打者としても打率・285、22本塁打、61打点の好成績を残した。今季は約1カ月遅れの開幕となるが、3つの新兵器を武器に「打者・大谷」の実力を全米中に見せつける。

 ≪バットは昨年と変わらず≫バットは昨季と全く同じモデルを使用する。しなりが大きいアオダモ材の黒バットで長さは33.5インチ(85.09センチ)、重さは910グラム前後。先端をくり抜くことで、重心がグリップ寄りに移動し操作性が高いのが特長だ。大谷も「手元にバランスがあり、スイングした時のバットの走りが良く、ボールを捉えた後のバットの返しもスムーズ」と効果を語っている。

 ≪アシックスがサポート≫大谷は2年目の14年からアシックス社とアドバイザリー契約を結んでいる。新人だった13年の春季キャンプから大谷を担当している同社の河本勇真さん(30)は昨年8月にエンゼルスの本拠地アナハイムまで足を運び、大谷とスパイクを中心とした今季用の野球用具の打ち合わせを行った。「実際にその試合で(今季用のスパイクを)使って、試合で盗塁も決めていて安心しました」と河本さん。同社の細やかなサポートが大谷の活躍の源になっている。

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