オリ中川いきなり大仕事 “最後のPL戦士”が9回同点打

[ 2019年4月25日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス3―2ソフトバンク ( 2019年4月24日    ヤフオクD )

9回1死三塁、右翼線に適時三塁打を放った中川(撮影・中村 達也)
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 土俵際の9回にドラマが待っていた。無死一塁。オリックス代走の佐野が“甲斐キャノン”をかいくぐり二盗を決めると、その後1死三塁となり、ドラフト7位の中川だ。プロ初先発、3回に初安打を放ったばかりのルーキーが大仕事をやってのけた。

 守護神の森からファウルを5球打って粘る。「何としても食らいついて、1点取ってやろうという気持ちでした」。そして10球目。目を付けていた外角球の「曲がり際が見えた」というカットボールを、見事に右翼線へ運ぶ同点の適時三塁打。プロ初打点が続く伏見の勝ち越し適時打を誘発し、逆転勝ちを呼び込んだ。「試合前に駿太さんから“忘れられない一日にしろよ”と言って頂いて、やってやるぞという気持ちになりました」と初々しく喜んだ。

 昨年ドラフトで“最後のPL戦士”という異名がついた。その通り、2軍戦では22試合で17打点と勝負強さが光り、関係者から「ドラフト7位でよく獲れたよ」との声も上がった。20日に昇格したばかりだったが、初スタメンの第1打席で武田からプロ初安打。「気持ちが楽になった」と9回の同点打につなげ、PL戦士らしい勝負強さを見せつけた。

 西村監督は監督通算200勝。帽子のつばに、ラグビー伏見工で監督だった山口良治さんの言葉である『信は力なり』と記している指揮官は「あそこは信頼して打たせた」と、中川に同点スクイズはさせず、打棒を信頼した結果が逆転勝ちを呼び込んだ。

 注目された東洋大の同級生である甲斐野との対戦はなかったが、中川は「いつか対戦したいが、自分は結果を出さないといけない」と慢心はなかった。猛牛戦士として、これからも勝負強さを見せつける。(鶴崎 唯史)

 ≪82人目のPL出身プロ≫中川(オ)はPL学園(大阪)出身で、プロ入りするのは10年ドラフトで吉川大幾(中日2位)、勧野甲輝(楽天5位)が指名されて以来、82人目。同校野球部は「KKコンビ」と称された清原和博と桑田真澄ら多くの名選手を輩出したが、16年夏を最後に休部しており、中川は「最後のPL戦士」とも呼ばれる。中川の他に現役選手は福留(神)、今江(楽)、小窪(広)、前田(ドジャース)、吉川大(巨)がいる。

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