阪神・青柳7回零封 粘った111球 矢野監督「勝ちつけてやりたかった」

[ 2019年4月18日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2―2ヤクルト ( 2019年4月17日    神宮 )

力投する青柳(撮影・北條 貴史)
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 阪神は17日のヤクルト戦(神宮)で延長12回、今季初の引き分けに終わった。自慢の勝ちパターンが崩れて終盤に同点に追いつかれる中、先発した青柳が大きな希望になった。

 自身の勝ち星が消えた直後も、青柳はベンチの最前列で声を張り上げ続けた。勝ちたかった…。心の叫びを必死に抑えた。敵地のマウンドで見せた躍動だけが、重苦しい試合の収穫だった。

 「2回以降はずっとランナーを背負う投球になってしまいましたが、梅野さんのリードと野手の方々の守備に助けてもらい、粘って何とかゼロに抑えることができた」

 何度もピンチに陥りながら、必死に腕を振って、粘った。確かな成長を示したのは、3回だ。1死一塁から青木の投ゴロを処理して二塁送球も、ショートバウンドとなる悪送球で一、三塁と一気に窮地に陥った。課題の守備での大きなミス。今までの自分なら一気に崩れてもおかしくなかった展開でも、引きずることはなかった。

 迎えた山田を3ボール1ストライクと不利なカウントからスライダーで引っかけさせ三ゴロ併殺。「昨年までなら崩れていたかもしれないですけど、ファームで“ミスしても次”という野球を教わったので」。狙い通りの形で無失点に封じ、リズムを取り戻した。2回から5回はすべて走者を背負う展開。2点の援護をもらった直後の4回も1死一塁から西浦を三ゴロ併殺に仕留めた。

 6回からの2イニングは完全投球で7回5安打無失点。16年7月7日の巨人戦以来となる7回以上の零封とキャリア最高と言っていい投球内容で111球を投げ切った。


 「ミスもありましたけど、ピンチでゲッツーだったり粘れた」

 今季3試合目の登板にして初めて勝ち投手の権利を手にして出番を終えた。先輩たちにバトンを託したが、8回1死満塁でジョンソンがバレンティンに左前へ2点適時打を浴びて同点とされた瞬間、手にかけていた白星は消えた。矢野監督も「内容的にも投げっぷりも(よかった)。だからこそ勝ちを何とかつけてやりたかった」と語気を強めた。

 「チームは負けなかったので。僕の勝ちは次、取れればいいと思うので」

 青柳は試合後、悔しさを微塵(みじん)も見せることなく、前を向く姿は頼もしかった。16日のヤクルト戦で1回1/37失点KOされたガルシアがこの日、出場選手登録を抹消された。手薄になった先発陣で背番号50は今や欠かせない。(遠藤 礼)

○…青柳(神)の7イニング以上の投球は16年7月7日・巨人戦7回無失点=○、同9月8日・巨人戦7回1/32失点=●、17年8月19日・中日戦7回1/31失点=○に続く4度目で、無失点登板では最長タイのイニング。勝敗がつかなかったのは今回が初めて。

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