広島・小園、1軍同行決定!キャンプ“完走”「このままの勢いで」

[ 2019年2月27日 05:30 ]

キャンプを終え笑顔で記念写真に納まる小園(左)と長野 (撮影・奥 調)
Photo By スポニチ

 広島は26日に沖縄2次キャンプを打ち上げ、ドラフト1位の小園海斗内野手(18=報徳学園)が開幕1軍入りへの決意を新たにした。1軍キャンプを“完走”し、3月も1軍同行が正式決定。目標に掲げる開幕1軍をかなえるためにもオープン戦で結果を残し続けて、1軍にしがみつく覚悟だ。

 1軍での戦いはまだ終わらない。3月以降も小園の1軍同行が正式に決定した。緒方監督が「他と見劣りしない。まだまだ1軍で経験を積んでほしい。ある程度の時期までは1軍で…と考えている」と明言した。

 「1軍の舞台を1カ月経験できたことは感謝しかないです。打てないことの方が多かったけど、考えながらやれました。まだ満足はできていない。守備は今のところいい形も出せたし、このままの勢いでいきたいです」

 卒業式で離れた3日間を除いて刺激にあふれた1カ月を無事に完走した。高卒新人野手では異例の1軍で始まったキャンプだった。世代随一の守備力と非凡な打力で首脳陣を認めさせて、沖縄2次キャンプにも同行。24日のDeNAとのオープン戦初戦では昨季セーブ王・山崎のツーシームを左前に運んで実戦初安打を決めるなど評価は高まり続ける。

 「帰っても1軍でやらせてもらえる。このまま1軍でいけるように頑張りたいです」

 偉業に挑む3月になる。入団当初から目標に掲げていたのが、開幕1軍だった。高卒新人野手で達成した選手は平成の球団史では1人もいない。前田智徳、東出輝裕でも達成できなかった難題だ。

 評価を高めた今でも、目標達成は変わらず厳しい。田中広、菊池涼ら不動の二遊間に加えて、上本、曽根ら守備と足のスペシャリストらも順調なキャンプを過ごした。リーグ屈指の内野陣とあって、ベンチ入りすら容易ではない。

 「テレビで見ているより高いレベルだった。いち早く追いついて、それ以上になれるようにしたいです」

 2軍でじっくり鍛えたいという意見を覆すには、オープン戦で結果を残し続けるしかない。これまで首脳陣の予想をはるかに上回ってきた小園なら、1軍に居残り続けても驚かない。(河合 洋介)

続きを表示

2019年2月27日のニュース