広島・長野、キャンプ“完走”「新鮮な気持ちでやることができた」

[ 2019年2月27日 05:30 ]

外野守備中に笑顔を見せる長野 (撮影・奥 調)
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 広島・長野久義外野手(34)は26日、新天地で完走した春季キャンプを「ケガなくできてよかった。新鮮な気持ちでやることができた」と総括。「オープン戦で結果を残し、開幕戦に出られるよう頑張りたい」と言葉に力を込めた。

 看板を張った巨人から移籍して臨む節目の10年目。赤いユニホームは「まだまだ自分としては見慣れない」と苦笑いするが、見た目の違和感は全くない。「層が厚く、いい選手が多い」は実感で、心機一転、定位置争いを勝ち抜く決意だ。

 課題はある。首尾よくキャンプを完走しても、実戦守備には就いていないのが現状。前日25日、楽天との練習試合前に初めて左翼でシートノックを受けたが、右肩が仕上がっていないためか本格的な返球にはほど遠い。

 長野自身「状態はボチボチ」と言いつつ、守備への質問には「それは監督、コーチに聞いてください」と口をつぐむ。それでも緒方監督は「順調にきていると思う。守備はまだだけど、ある程度のメドは立てている」と楽観的に説明した。

 広瀬外野守備走塁コーチが「左翼線は飛球が戻って来る。左打者の切れて行く打球も難しい。他の球場とはイメージが違う」と言う本拠地マツダスタジアムの左翼守備。本職の中堅ではなく左翼に入るなら、残る期間でいかに慣れるか…がカギになりそうだ。

 経験豊富。立場はわかっている。「シーズンが始まって貢献できれば、チームメイトもそう(仲間と)思ってくれると思います」。リーグ4連覇へ、長野は若いチームに新風を吹き込むつもりだ。(江尾 卓也)

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2019年2月27日のニュース