ロッテ涌井、再び背番「18」に 松坂が影響「投げ合いたい気持ちある」

[ 2019年1月18日 05:30 ]

ZOZOマリンで交渉し、契約を更改したロッテ・涌井
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 ロッテの涌井秀章投手(32)は17日、ZOZOマリンで契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸2億円でサイン。背番号を「16」から「18」に変更することも発表した。横浜高の先輩である中日・松坂大輔投手(38)が今季から代名詞となる「18」を再び背負うことに触発され、シーズンでの対決にも意欲を見せた。

 いかにも涌井らしかった。日程上の都合で12球団の日本人で大トリとなった契約更改。会見を終え、立ち上がると、会場を去り際に付け足すかのようにポツリと言った。

 「ちなみに背番号、変えました。16から18にすることにしました。一番は松坂さんがまた18番をつけたので。自分もつけたいなと思いました」

 報道陣に促され、再び、着席すると「18番」への熱い思いが止まらなくなった。「プロ入りからずっと、追いかけた背中だし、いいタイミングで18をつけられた」。横浜高の先輩として憧れ、西武時代は09年から5年間「18」を継承した。昨季6勝で復活した松坂は「99」から再び、代名詞の番号を背負う。涌井は「投げ合いたい気持ちもある」と初の投げ合いへ意欲をみなぎらせた。

 不退転の思いもある。昨季は7勝9敗で不調による2軍降格も経験した。「(18番は)チームのエースが背負う番号だと思う。そういう存在になれたらと思った」。ハワイや本拠地で行ってきたこのオフの自主トレでは、通常メニューに加え、時間、距離を設定しない長距離走も導入している。1時間を超えることもあり「プラスアルファになればいい」と進化を止めない。

 大黒柱になると決意したからこそ、昨年まで4年連続で任された開幕投手へも「また、一からの競争になると思うが、後輩たちには渡せないというのはある。それくらい開幕は特別です」と5年連続に加え、東尾修氏(スポニチ本紙評論家)に並ぶ史上5位タイの10度目の大役も視野に入れる。

 涌井が2桁勝利を逃した17、18年はチームも6、5位と低迷。「まだまだ、老け込む年齢ではない。目標は優勝です。ここ2、3年は自分の成績が良くないので、チームの柱として投げ続けたい」。心機一転、6年ぶりに背負う「18」に恥じない球を投げる。(福浦 健太郎)

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