阪神・矢野監督、1・17に決意新た「神戸で優勝パレードを」

[ 2019年1月18日 05:30 ]

黙とうする矢野監督(撮影・井垣 忠夫)
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 阪神の矢野燿大監督(50)が阪神・淡路大震災発生から24年が経過した17日、神戸市長田区で開催された復興イベント「第15回神戸震災復興フリーライブ」に参加した。「ファンを喜ばせる」を最大のテーマに掲げる猛虎の新指揮官は被災地にも歓喜を届けることを約束。03年のリーグ優勝以来となる神戸でのVパレード実現を誓った。

 「優勝を目指してやります。皆さんにも(優勝を)お待たせしています。神戸で優勝パレードができるように頑張ります」

 力強い宣言だった。その言葉の中には当時の思いが込められた。大災害が関西地方を襲った95年はプロ5年目で中日に在籍。生活していた名古屋も揺れたという。出身地の大阪で暮らす家族とも一時は連絡が取れなかった。その後、関西遠征で芦屋を訪れた際には被害の大きさにがく然。変わり果てた街の景色は今でも脳裏に焼き付いていた。

 「時間も経って、復興って進んでいるように感じるけど、なかなかね…。進みにくいところもあるっていうのもお聞きした。俺らは野球しかできないし…。頑張ろうと思ってもらえるものを見せていくのは、改めて感じているとこです」

 忘れることのできないこの日を迎えて決意を新たにしていた。また、11年には東日本大震災が発生。今度は東北福祉大(仙台市)4年間を過ごした第二の故郷である東北地方が未曽有の被害に見舞われた。2度とも被災者の当事者にはならなかったものの心は傷ついた。その苦い経験があるからこそ「復興」の言葉には敏感だった。2軍監督を務めた昨年8月には西日本豪雨で被害を受けた倉敷市真備町の小学校や避難所を慰問した。

 「野球をやれるのが俺らは当たり前と思っているけど、その当時からしたら、当たり前ではなかっただろうしね。あらためて、俺らとしても感じ取る部分はあると思う。そういうのは持ちながら戦いたい」

 野球を通じた復興支援。その最大の目標こそが優勝だ。就任1年目から宣言したV奪回。03年以来となる神戸での優勝パレード実現を約束した。「ぜひやれるような年にしたい」。観衆から自然と起こった拍手を後押しに、頂上だけを見据えた戦いに突き進む。 (山本 浩之)

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