オリ田口コーチ「僕の中で風化することはない」1・17犠牲者へ哀悼の意

[ 2019年1月18日 05:30 ]

黙とうする西村徳文監督(左)らオリックスナイン(撮影・井垣 忠夫)
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 プロ野球のオリックスは大阪市此花区にある舞洲バファローズスタジアムで、当時主力選手だった田口壮野手総合兼打撃コーチ(49)ら関係者約50人が、阪神淡路大震災の犠牲者に哀悼の意を示し、1分間の黙とうを捧げた。

 神戸から大阪に本拠地を移しても「がんばろうKOBE」の思いは消えることがない。西村監督をはじめ、整列した関係者の中に、田口コーチの姿も…。

 「この日が近づいてくると、また1年経ったなと。複雑な気持ちになります。僕の中で風化することはない」。そっと目を閉じ、犠牲になった人たちへ哀悼の意を示した。

 田口コーチも含め、当時は選手、関係者も被災し、キャンプ開催も危ぶまれた。だが、「がんばろうKOBE」を合い言葉にチームは一丸となり、リーグ優勝を達成。翌年には日本一に輝くなど神戸復興のシンボルにもなった。「日本でリーグ優勝したのは、あの2回だけなので、すごく心に残っている。メジャーで優勝したときとは違う雰囲気。あれほど一体感のある2シーズンは後にも先にもなかった」。被災者を思いやるチームの気持ち。一方でオリックスから元気をもらった被災者。この一体感が快進撃を後押しした。

 震災の爪跡は、今はほとんどない。だが田口コーチは「トラウマとか、経験した者しか分からないものがあるが、経験したことは伝えていきたい」と、今は伝える側の責務を感じている。チームには震災後に産まれた選手も多数。「チームとして勝った時にあの時以来だね、となる。結果を出して、そういう話ができれば。今の若い選手にはそれが一番利く」と、96年以来、23年ぶりの優勝に思いをはせる。西村監督も「もう1回、強いチームをつくる。黙祷することで、その思いが強くなる」と賛同した。オリックスの優勝には大きな意義がある。

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